<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>利確 on FX検証日記</title><link>https://etherpoc.com/ja/tags/%E5%88%A9%E7%A2%BA/</link><description>Recent content in 利確 on FX検証日記</description><generator>Hugo</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://etherpoc.com/ja/tags/%E5%88%A9%E7%A2%BA/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>勝率75.5%なのに資産は26%減った、利確と出口の改良が全滅した記録</title><link>https://etherpoc.com/ja/posts/exit-no-improvement/</link><pubDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://etherpoc.com/ja/posts/exit-no-improvement/</guid><description>&lt;p&gt;勝率を36.8%から75.5%に引き上げる方法があります。やることは設定1つ、利確目標を値動きのすぐ先に置くだけ。ただし代償があって、10年で+122%だった資産は-26%の負けに変わります。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;嘘みたいな話ですが、私のEA(自動売買プログラム)で実測した数字です。この記事では、トレードの「出口」をめぐる4本の検証をまとめて振り返ります。利確目標、高機能なトレーリングストップ、出口タイミングの調整、そしてナンピン。出口をいじる改良は全部ダメでした。しかも全部が同じ理由で沈んでいます。その理由が今回の主役、勝率の罠です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="はじめに-このブログと読むのに必要な前提"&gt;はじめに: このブログと、読むのに必要な前提&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;初めての方向けに。このブログは、私(個人)がFXの自動売買プログラム(EA)を自作し、手法を統計検証して勝敗問わず記録している検証日記です。文中の「研究N」は私の検証ノートの通し番号で、今回は4本の記録(研究57/121/122/125)を1つの物語に統合しています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;主役となるEAはトレンドフォロー型のブレイクアウト買いです。過去の高値を上に抜けたら買い、その後は利確目標を置かず、過去25本の安値を割ったら手仕舞う。この「安値割れで手仕舞い」をチャネル決済と呼びます。要するに、上がり続ける限り持ち続け、崩れたら逃げる仕組みです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;用語も先に3つだけ。PF(プロフィットファクター)は総利益÷総損失で、1を超えると黒字。DD(ドローダウン)は資産の山からの下落率で、登山でいう「どれだけ下りに転じたか」。ATRは直近の値動きの激しさを表す指標で、利確や損切りの距離を「ATRの何倍」と相場の状況に合わせて決めるのに使います。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/donchian.png" alt="図: チャネルブレイクアウトのイメージ(実データ)。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: 主役のトレンドフォローEAの構図。高値ブレイクで買い、安値割れまで持ち続けます。今回はこの「出口」を4方向からいじりました。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="前提-トレンドフォローはどこで稼いでいるのか"&gt;前提: トレンドフォローはどこで稼いでいるのか&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;4本の検証を貫く背骨なので、先に種明かしをしておきます。トレンドフォローの利益は、たまにしか来ない大きな勝ちトレードに集中しています。統計の言葉でファットテール(分布の端に現れる極端な値)と呼ばれる領域です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;つまりこの型の戦略は、小さな負けをたくさん受け入れながら、年に数回の大相場を最後まで乗り切ることで帳尻を合わせています。勝率が低いのは欠陥ではなく仕様なんですね。この構造を頭に入れて、4本を順に見ていきます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="検証1-利確目標を置くほど成績が悪くなった研究121"&gt;検証1: 利確目標を置くほど成績が悪くなった(研究121)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;まず一番わかりやすい実験から。現状「利確目標なし(チャネル決済のみ)」のEAに、ATRの1倍から12倍まで固定の利確目標(TP)を段階的に置いて、2015年から2024年の実データで比較しました。両端はこうなります。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;設定&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;勝率&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;PF&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;総リターン&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;最大DD&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;トレード回数&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;TP=1ATR&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;75.5%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.94&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-26%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-41.5%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;4,791回&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;TPなし(現状)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;36.8%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.31&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+122%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-21.4%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1,166回&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;結果は完全に単調でした。利確目標を近づけるほど勝率は上がり、PFとリターンとDDは悪化する。中間に「ほどよい利確」の最適点は存在せず、TPなしが勝率以外の全指標で最良です。&lt;/p&gt;
&lt;h3 id="勝率755で資産が減る仕組み"&gt;勝率75.5%で資産が減る仕組み&lt;/h3&gt;
&lt;p&gt;TP=1ATRの行をもう一度見てください。4回に3回勝つのに、PFは0.94で総合マイナス、DDは-41.5%まで深くなっています。勝率が上がったのに何が減ったの?と思いますよね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;減ったのは稼ぎ頭です。近い利確目標は、本来大きく伸びるはずだった年数回の大勝ちを、+1ATRの時点で強制的に刈り取ります。小さな勝ちの数は増えますが、負けの大きさは変わらないので、収支を支えていた柱だけが消える。さらにすぐ決済する分だけトレード回数は1,166回から4,791回へ約4倍に膨れ、取引コストとダマシを踏む回数も同じだけ増えます。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;勝率は「気分の良さ」の指標としては優秀ですが、収益の指標としては逆向きに動くことがある。これが&lt;strong&gt;勝率の罠&lt;/strong&gt;です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="検証2-高機能な出口に替えても頑健にならなかった研究57"&gt;検証2: 高機能な出口に替えても頑健にならなかった(研究57)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;固定の利確目標がダメなら、賢いトレーリングストップならどうか。次はチャネル決済そのものを、ATR連動のトレーリングストップ(シャンデリア・エグジット)に置き換えてみました。運用中の4つのFXペア、1時間足の全期間で比較です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;一見すると改善に見えました。リターンを最大DDで割った効率(r/DD)が、既定のチャネル決済5.72に対してシャンデリア6ATRは6.74。ここで飛びついていたら話は終わりでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;でも様子がおかしい。ATRの倍率を3〜4に下げただけで成績は悪化し、4時間足に替えるとその6ATRが今度は最下位に沈みます。パラメータと時間足にこれだけ敏感なのは、不安定な設定の典型的な症状です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;決着は期間を分けたらつきました。シャンデリア6ATRが勝つのは、円安と金価格の高騰で強いトレンドが続いた2021年から2025年だけ。2015年から2021年まで遡ると、従来のチャネル決済の方が優秀でした。全期間の見栄えの良さは、直近の相場環境にたまたま合っていただけ。過剰最適化(特定の期間に合わせすぎて他の期間で通用しなくなること)のお手本のような結果で、採用は見送りました。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="検証3-出口を緩めても絞ってもダメ今の設定が頂点だった研究122"&gt;検証3: 出口を緩めても絞ってもダメ、今の設定が頂点だった(研究122)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;利確、つまり出口を近づける方向は単調にダメでした。では反対に、出口をもっと遠くへ緩めて利をさらに伸ばしたら? チャネル決済の期間exit_nを15から100まで振って掃引しました。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>