<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>マルチタイムフレーム on FX検証日記</title><link>https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0/</link><description>Recent content in マルチタイムフレーム on FX検証日記</description><generator>Hugo</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%81%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>+33.8%の最適解が前進検証で-3.0%に消えた、複雑化3方向の全滅記録</title><link>https://etherpoc.com/ja/posts/indicator-stacking/</link><pubDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://etherpoc.com/ja/posts/indicator-stacking/</guid><description>&lt;p&gt;検証期間全体で+33.8%、PF1.15。この数字を見た瞬間は「ついに見つけたか」と思いました。ところが前進検証にかけると通算-3.0%、5年中勝てたのは1年だけ。きれいに消えたんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事は、こういう「複雑にしたら勝てそうで勝てなかった」検証5本(研究34/44/45/47/61)を1つの物語にまとめたものです。試した複雑化は3方向。機械学習に大量の特徴量を掘らせる、指標を重ねる(フラクタル単体、フラクタル×指標、時間足をまたぐ複合)、そして時間足を短くする。結論はすべて不採用でした。ただ、5本が全部同じ負け方をしたことにこそ価値があるので、その構図まで書きます。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="はじめに-このブログと前提知識"&gt;はじめに: このブログと前提知識&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;初めての方向けに。このブログは、私(個人)がFXの自動売買プログラム(EA)を自作し、手法を統計検証して勝敗問わず記録している検証日記です。文中の「研究N」は私の検証ノートの通し番号。検証には主要通貨や金の実データ(1分足から日足まで)を使っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;用語を3つだけ。PF(プロフィットファクター)は総利益÷総損失で、1を超えると黒字。DD(ドローダウン)は資産の山からの下落率で、登山でいう「どれだけ下りに転じたか」。そして今回の主役が前進検証(ウォークフォワード)です。過去数年分のデータで最適な設定を選び、その設定を次の1年の未知データで試す、を繰り返すテスト方法で、「過去に合わせ込んだだけの偽物」をあぶり出します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/walkforward.png" alt="図: ウォークフォワード検証の概念図。学習期間と検証期間をずらしながら繰り返します。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: 前進検証の仕組み。過去で選んだ設定を未知の期間で答え合わせします。今回の5本はこの関門で全滅しました。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="方向1-機械学習に19個の特徴量を掘らせる研究34"&gt;方向1: 機械学習に19個の特徴量を掘らせる(研究34)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;まず一番力ずくな方向から。移動平均やADX、モメンタムなど19個の特徴量を機械学習(LightGBM)に食わせ、20通貨ペアで値動きの方向を予測させました。未来のデータを盗み見るリークを防ぐため、学習期間と検証期間の間を空けるエンバーゴ処理付きのウォークフォワードです。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;予測対象&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;成績&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;備考&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;翌日の方向&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-12.4%/的中率50.9%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;コイン投げと同水準&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;5期間先・10期間先(買い売り両方)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;負け&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;ショート側が足を引く&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;10期間先・買いのみ&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+6.3%/DD-3.2%/8年中6年勝ち&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;唯一のプラス&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;唯一勝てた「10期間先・買いのみ」で、モデルが重視した特徴量を調べると、200日移動平均・ADX・モメンタムでした。トレンド指標ばかりです。機械学習は未知の宝を掘り当てたのではなく、私がルールベースで既に使っているトレンドフォローを再発見しただけでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;翌日の方向予測すら的中率50.9%。最も柔軟な手法に自由に掘らせても、価格データから出てくる実体のある優位性は「トレンドに乗る」以外にない。この結論が、後の全検証の伏線になります。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="方向2-指標を重ねるまず土台のフラクタルが崩れた研究44"&gt;方向2: 指標を重ねる。まず土台のフラクタルが崩れた(研究44)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;次は王道の複雑化、指標の重ね掛けです。土台に選んだのはビル・ウィリアムズのフラクタル(中央のバーが前後n本より高い、または安いときに付く高値安値のサイン)。ルックアヘッド(未来のデータを使ってしまうミス)を防ぐ補正を入れた上で、まず教科書通り、買い売り対称・フィルタなしで動かすと、1時間足で-98%、4時間足で+1%、日足で-13%。1時間足はほぼ全損です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/donchian.png" alt="図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: 高値安値ブレイクの構図。フラクタルの実体はこれと同じものでした。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;そこで買いのみに絞り移動平均フィルタを付けると、固定期間の検証では日足+13.8%/PF1.39/DD-5.7%、4時間足+24.6%と急に見栄えが良くなります。ところが前進検証では日足が通算-8.4%で7年中1年しか勝てず、4時間足も-5.4%で7年中3年。あっけなく崩壊しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;とどめに、運用中のトレンドフォローEAとの日次相関を測ると0.83。フラクタルは新しい情報を見つけているのではなく、スイングの高値安値を検出しているだけ、つまりドンチャンチャネル(高値安値ブレイクの古典手法)の焼き直しだったんです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="それでも重ねるフラクタルrsiadxの8通り研究45"&gt;それでも重ねる、フラクタル×RSI×ADXの8通り(研究45)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;土台が弱くても、指標を重ねれば安定するのでは?と思いますよね。私も思いました。そこでRSI(過熱感の指標)やADX(トレンドの強さの指標)を単独・複合で足した8通りを前進検証にかけました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結果は全滅です。合格基準は「通算プラスかつ7年中5年以上勝つこと」でしたが、8通りのどれも届かず、最良の組み合わせでも4時間足で勝ち年4/7、通算はほぼゼロ。固定期間では利益が50%以上増えて見えた「フラクタル+RSI70以下」のような組み合わせも例外ではありませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;注目してほしいのは劣化の仕方です。フィルタを足すほど取引回数が減り、最初は良く見えた数字が、検証を広げるとどんどん平均に沈んでいく。過剰最適化(特定の過去データへの合わせ込み)が解けたら、優位性ごと消えました。もともと優位性のない部品は、いくつ束ねてもゼロのままなんです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="複合の頂点時間足をまたぐrsi移動平均研究47"&gt;複合の頂点、時間足をまたぐRSI+移動平均(研究47)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;重ね掛けの最終形として、マルチタイムフレーム(MTF。異なる時間軸のチャートを組み合わせること)も試しました。上位足の移動平均で大きな流れを見て、下位足の移動平均でトレンドを確認し、RSIで押し目を拾う3段構え。4つの時間軸ペアに各36通りの設定を試しました。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;検証方法&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;成績&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;固定期間の最適解(H1+H4)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+33.8%/PF1.15&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;固定期間の最適解(H4+D1)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+15.5%/PF1.11&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;前進検証(3年学習→1年テスト)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;通算-3.0%/5年中1年勝ち&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;最適設定を他通貨へ横展開&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;通算-11.0%/6通貨中2通貨のみプラス&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;冒頭の数字はここです。固定期間の+33.8%が、前進検証で-3.0%に化けました。しかも各期間で選ばれる設定は移動平均100と200、RSIの買い基準30と50の間を行ったり来たり。毎回言うことが変わる予報士と同じで、安定した法則を掴んでいない証拠です。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>