<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>ポートフォリオ on FX検証日記</title><link>https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%82%AA/</link><description>Recent content in ポートフォリオ on FX検証日記</description><generator>Hugo</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AA%E3%82%AA/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>PF1.81でも不採用、EAに足す新戦略を12機構試して全滅した記録</title><link>https://etherpoc.com/ja/posts/sleeve-hunt-dry/</link><pubDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://etherpoc.com/ja/posts/sleeve-hunt-dry/</guid><description>&lt;p&gt;PF1.81、既存システムとの相関0.07、未知データでの前進検証も通過。ここまで条件の揃った新戦略を、私は最後の審査で捨てました。この探索ではそんな「惜しい候補」が何度も現れて、結局ぜんぶ落ちています。試した機構は12種類、採用はゼロ。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事は、EAのポートフォリオに足す「無相関の新戦略」を探した6本の検証(研究124/128/129/131/132/133)を1つの物語にまとめたものです。全滅の記録ですが、終盤で見えてきた構造、つまり「なぜ何を足してもダメなのか」の答えこそが、この探索いちばんの収穫でした。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="はじめに-このブログと読むのに必要な前提"&gt;はじめに: このブログと、読むのに必要な前提&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;初めての方向けに。このブログは、私(個人)がFXの自動売買プログラム(EA)を自作し、手法を統計検証して勝敗問わず記録している検証日記です。文中の「研究N」は私の検証ノートの通し番号です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;用語を5つだけ。&lt;strong&gt;スリーブ&lt;/strong&gt;=ポートフォリオを構成する個別戦略のこと。&lt;strong&gt;PF&lt;/strong&gt;(プロフィットファクター)=総利益÷総損失で、1を超えると黒字。&lt;strong&gt;DD&lt;/strong&gt;(ドローダウン)=資産の山からの下落率で、登山でいう「どれだけ下りに転じたか」。&lt;strong&gt;相関&lt;/strong&gt;=2つの戦略の値動きの似通い具合(+1で同じ動き、0で無関係)。&lt;strong&gt;前進検証&lt;/strong&gt;=データを「ルールを選ぶ期間(IS)」と「答え合わせ専用の未使用期間(OOS)」に分けて、選んだ後の実力を測ること。あとMC(モンテカルロ合格率)という指標も出てきます。これは日次リターンを再標本化して、プロップファーム(合格すると資金を貸してくれる業者)のルールを生き残れる確率を推定した値です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="出発点-2本柱はどちらもロングだった"&gt;出発点: 2本柱はどちらもロングだった&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;当時のシステム(v1.5.0)は2本柱でした。トレンド相場を追いかける核となる戦略と、Connorsと呼ばれる押し目買い(200日移動平均より上でRSI2が10以下に沈んだら買う、超短期の平均回帰)。どちらもロング、つまり上昇相場が主戦場です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/connors.png" alt="図: Connors RSI2 のエントリー例(USDJPY 日足・実データ)。200日SMAより上で RSI(2) が10以下に沈んだ押し目を買います。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: 2本柱の片方、Connors RSI2の押し目買い。この記事に出てくる候補の多くが「結局これと同じ動き」で落ちます。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;じゃあ相場が下降やレンジに入ったら?と思いますよね。そこがこのシステムの穴でした。核が沈むときに逆に稼いでくれる、値動きの重ならない第3のスリーブがあれば、DDはもっと滑らかになるはず。この「無相関スリーブ探し」が今回の全行程のテーマです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="研究124-ショートとbb逆張り最初の空振り"&gt;研究124: ショートとBB逆張り、最初の空振り&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;まず素直な2候補から。下げ相場の穴を埋めるならショート、押し目買いの親戚ならボリンジャーバンド(BB)逆張りです。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;候補&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;月利&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;PF&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;落ちた理由&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;BB逆張りロング&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+0.14%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.63&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;Connorsとの相関+0.45で冗長&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;Connorsショート&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+0.09%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.26&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;前進検証でPF0.87/月-0.04%に崩壊&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;BB逆張りは数字自体は悪くないのに、Connorsとの相関が+0.45。要するに同じ押し目を別の物差しで買っているだけで、分散効果が薄い。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;本命だったConnorsショート(下降地合いの戻り売り)は、全期間ではPF1.26/月+0.09%、核との相関-0.13と理想的に見えました。ところが2015〜2020年で選抜して2020〜2025年の未使用データで答え合わせすると、PF0.87/月-0.04%/Sharpe-0.29まで崩壊。全期間の魅力は選択バイアス、つまり過去に合わせ込んだ幻でした。「ショートは足を引っ張る」という過去の教訓の再確認です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="研究128-相場に合わせて切り替える案は根拠ゼロ"&gt;研究128: 相場に合わせて切り替える案は根拠ゼロ&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;次は発想を変えて、新しい戦略を足すのでなく、手持ちの2本柱を賢く切り替える案。トレンドが強いときは核へ、弱いときはConnorsへ資金を寄せれば、固定配分より効率が良いのでは?&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;判定にはADX(トレンドの強さを測る指標)を使う想定でした。ところが実データで測ると、ADXの強さと「核とConnorsのどちらが勝つか」の相関は-0.035。ほぼゼロです。分位で見ても単調な関係はなく、レジーム(相場の局面)からどちらが勝つかは予測できませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;理由を掘ると納得でした。Connorsは上昇トレンドの最中の小さな押し目でも稼ぎ、核のブレイクはレンジ相場の中でも発生する。2つのエッジは局面できれいに分かれておらず、固定配分が既に両方を取り込んでいたんです。切り替えはタイミングを外すリスクを足すだけ。不採用です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="研究129-時間軸を変えた逆張りはゼロ件"&gt;研究129: 時間軸を変えた逆張りはゼロ件&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;Connorsが超短期(RSI2)なら、中期(RSI14)の逆張りは別のタイミングで動く新スリーブになるのでは。これも自然な発想でしたが、結果は全銘柄でPF1.05超がゼロ件。エッジ(統計的な優位性)そのものがありませんでした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/rsi.png" alt="図: 逆張り(RSI)のシグナル例(EURUSD 日足・実データ)。RSIが売られすぎ圏に入った反発を狙います。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: RSIの逆張りのイメージ。同じ逆張りでも、期間を2から14に伸ばしただけでエッジは消えました。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;</description></item><item><title>月利3%はDD70%の賭けで、賢い配分は5方式全部固定に負けた</title><link>https://etherpoc.com/ja/posts/blend-frontier/</link><pubDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://etherpoc.com/ja/posts/blend-frontier/</guid><description>&lt;p&gt;「月利3%を出すには、どれだけの下落を覚悟すればいいのか」。この問いに数字で答えを出したら、返ってきたのは70%でした。口座がほぼ確実に消える水準です。そしてもう1つ。相場に合わせて配分を賢く動かす工夫を試したら、5方式全部が単純な固定配分に負けました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;この記事は、複数の自動売買システムの混ぜ方とリスクの上げ幅を定量化した4本の検証(研究70/81/95/127)を1つの物語にまとめたものです。「研究N」は私の検証ノートの通し番号。派手な新手法の話ではなく、運用の背骨になる「月利とリスクの交換レート」の話をします。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="はじめに-このブログと用語の説明"&gt;はじめに: このブログと用語の説明&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;初めての方向けに。このブログは、私(個人)がFXの自動売買プログラム(EA)を自作し、手法を統計検証して勝敗問わず記録している検証日記です。検証にはFX・金銀・株価指数の実データ約11年分を使っています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;用語を4つだけ。&lt;strong&gt;PF&lt;/strong&gt;(プロフィットファクター)=総利益÷総損失で、1を超えると黒字。&lt;strong&gt;DD&lt;/strong&gt;(ドローダウン)=資産の山からの下落率で、登山でいう「どれだけ下りに転じたか」。&lt;strong&gt;MC合格率&lt;/strong&gt;=日次リターンを再標本化して、プロップファーム(資金提供会社)の損失ルールをクリアできる確率を推定した値。&lt;strong&gt;Calmar&lt;/strong&gt;(カルマーレシオ)=リターン÷最大DDで、リスクあたりの効率。この最後のCalmarが、今回の主役です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="月利3の値段を測ったらそれは口座の値段だった研究70"&gt;月利3%の値段を測ったら、それは口座の値段だった(研究70)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;出発点は「月利3%必須」という目標でした。コア戦略に指数6本とConnors(短期的な売られすぎの反発を買う手法)を束ね、攻めの度合いを段階的に上げながら、月利とDDの関係を実測しました。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;月利&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;最大DD&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;0.6%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;10%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;1.1%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;24%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;2.0%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;49%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;2.65%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;69%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;見ての通り、月利とDDはほぼ比例します。効率を示すCalmarは1.0〜1.3で頭打ちで、配分の最適化や指数・Connorsの追加でも上がりませんでした。DDを10%以内に収めるなら月利の上限は0.6%程度。月利3%まで攻めると、DDは70%に達します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/drawdown.png" alt="図: ドローダウンの概念図。資産の山から谷までの下落幅です。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: この記事の全ての判断基準になるDD。月利を上げるほど、この谷が深くなっていきます。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;なぜ無理なのか。年利36%超をDD10%以内で出すにはCalmar3.6が必要で、これは世界的な超一流ファンドでも維持が難しい水準です。価格と指数から取れるトレンドの優位性(エッジ)の実測値は、どう磨いてもCalmar1.0〜1.3。つまり月利3%を狙うのは「毎月の収入を得る」ことではなく「ほぼ確実に破産する賭け」なんですね。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;残された道は3つでした。目標を達成可能な月0.6%程度に置き直して資金規模や口座数で収入を積むか、別のマーケットでCalmarの改善を探すか、一発合格のギャンブルと割り切るか。数字を捏造したシステムは作らない。それがこの検証の一番の約束です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="混ぜる相手を選んだら月利が060から082へ研究81"&gt;混ぜる相手を選んだら月利が0.60%から0.82%へ(研究81)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;次は「検証済みのシステム同士を混ぜたらどうなるか」です。3つのシステム(コア、satellite=ボリンジャーバンド逆張りの束、satellite2=裁量のダウ理論と水平レベルを機械化したもの)を日次リターンで合成し、DD10%以内で月利が最大になる配分を探しました。相関はコアとsatelliteが0.43、コアとsatellite2が0.47、satellite同士が0.19です。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;構成(DD10%に揃えて比較)&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;月利&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;シャープ比&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;MC合格率&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;コア単体&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.60%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.17&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;91%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;コア+satellite2&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.82%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.25&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;92%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;シャープ比加重&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.72%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;3つ均等&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.58%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;シャープ比(リスクあたりのリターン効率)とMC合格率の両方で、コア+satellite2が最良でした。逆にsatelliteはシャープ比0.38と低く、均等に混ぜると全体が0.58%へ下がります。分散は「何でも混ぜれば良くなる」ではなく、足を引く成分を外すことまで含めて配分なんです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;理論値で終わらせず、同一口座で実際に合算した精密値も確認しました。コア単体が月利0.58%、DD-10.0%、MC91%で11年中9年プラス。コア+satellite2(リスク各0.003)が月利0.78%、PF1.45、DD-11.7%、MC91%で11年中10年プラス。相関があるぶんDDが理論より膨らむので、10%に収めるにはリスクを0.85倍ほどに絞る必要があり、現実的な改善幅はコア単体比で+15%程度でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;近似計算の+37%は楽観値で、実測は+15%。それでも勝ち年が9年から10年へ増え、安全なDDの範囲で実利が積み上がることは確認できました。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>