<?xml version="1.0" encoding="utf-8" standalone="yes"?><rss version="2.0" xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"><channel><title>ドンチャン on FX検証日記</title><link>https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3/</link><description>Recent content in ドンチャン on FX検証日記</description><generator>Hugo</generator><language>ja</language><lastBuildDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://etherpoc.com/ja/tags/%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml"/><item><title>どの設定でも勝てた金の買い方が1日で-7.2%、主力候補に残るまでの3検証</title><link>https://etherpoc.com/ja/posts/gold-trend-birth/</link><pubDate>Fri, 24 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate><guid>https://etherpoc.com/ja/posts/gold-trend-birth/</guid><description>&lt;p&gt;どの設定でも勝てたはずの戦略が、たった1日で口座の7.2%を失いかけました。犯人は損切りの失敗ではなく、それまで積み上げてきた含み益です。この記事は、私のEAの中で金(ゴールド)を担当するトレンド戦略が生まれ、1分足の精密検査で弱点をさらけ出し、2本目のエントリーとの比較選抜を経て形になるまでの系譜を、3本の検証記録(研究16・17・50)からまとめたものです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="はじめに-このブログと読むのに必要な前提"&gt;はじめに: このブログと、読むのに必要な前提&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;初めての方向けに。このブログは、私(個人)がFXの自動売買プログラム(EA)を自作し、手法を統計検証して勝敗問わず記録している検証日記です。文中の「研究N」は私の検証ノートの通し番号。検証にはFXや金の実データを使い、うまくいかなかった話もそのまま書いています。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;用語を先にいくつか。PF(プロフィットファクター)は総利益÷総損失で、1を超えると黒字。DD(ドローダウン)は資産の山からの下落率です。OOSは最適化に使っていない未知のデータ期間のこと。プロップファームは提供資金で運用するトレーダー試験のことで、「1日で資金の5%以上を失ったら失格」のような日次ルールがあります。MC(モンテカルロ合格率)は日次リターンを再標本化して、この試験に受かる確率を推定した値。スリーブは、システムを構成する部品戦略のことです。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="誕生-期間設定10から70までのどこでも勝てた研究16"&gt;誕生: 期間設定10から70までのどこでも勝てた(研究16)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;始まりは、金(XAUUSD)にドンチャン・チャネルというトレンドフォロー手法を当てた検証でした。直近N本の高値を上抜けたら買う、という古典的なブレイクアウトです。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/donchian.png" alt="図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;最初に疑ったのは過学習(過去のデータに合わせすぎて未来が予測できなくなること)です。特定のパラメータでしか勝てない戦略は、たいてい偶然の産物なんですね。そこでエントリー判断の期間entry_nを10から70まで動かして総当たりしました。結果は全設定でプラス。PFは1.13から3.29の範囲で、長めの40から55が最良でした。どこを切っても黒字というのは、過学習でないことの強い証拠です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;次はウォークフォワード。過去のデータでルールを決め、まだ見ていない期間で答え合わせをする検証です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;img src="https://etherpoc.com/charts/ex/walkforward.png" alt="図: ウォークフォワード(前進検証)の考え方。過去でルールを決め、まだ見ていない未来で試します(後出しを防ぐ)。"&gt;&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;&lt;em&gt;図: ウォークフォワードの考え方。後出しじゃんけんを防ぐ仕組みです。&lt;/em&gt;&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;指標&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;実測&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;ウォークフォワード通算&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+11.4%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;勝ち年&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;8年中6年&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;最悪の年&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-2.6%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;OOSリターン&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+6.6%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;OOSの最大DD&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-8.3%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;OOSのPF&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.32&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;MC合格率&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;STEP1 43.8% / 全体24.5%&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;統計的な一貫性、金という市場のトレンドの強さという裏付け、そしてパラメータ頑健性。この3条件を全部満たした戦略は、私の検証ノートでこれが初めてでした。ただし宿題も3つ残ります。最大DDが8から12%とプロップの10%制限に近いこと、金は日中の値動きが大きいのに1分足での日中リスクが未確認なこと、そして金1本への集中です。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="1分足まで潜ったら1日-72が出てきた研究17"&gt;1分足まで潜ったら、1日-7.2%が出てきた(研究17)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;宿題の2つ目に取りかかりました。日足ベースのバックテストでは、1日の中でどれだけ資産が沈んだかが見えません。そこで1分足(M1)で口座の日中推移を再構築し、日次損失ルールに触れる日がないかを調べる。これがM1日中検証です。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;結果、2026年1月30日に引っかかりました。リスクを資金の1%にした設定で日次-7.2%、0.7%に落としても-5.3%。どちらも「1日-5%で失格」のルールに抵触します。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;バグを疑って掘ったら、真因は相場そのものでした。2025年9月1日に3445ドルで入ったロングが大きな含み益を抱えたまま走り続け、2026年1月30日に金が急落。始値5382ドルから安値4678ドルまで、日中だけで14.3%のレンジです。積み上がっていた含み益が一気に吐き出され、有効証拠金(含み益も含む口座資産)は1日で7.7%減少しました。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;ここが面白いところで、このトレード自体はトータルで大きくプラスなんです。それでも日次ルールは有効証拠金ベース、つまり含み益の減少も損失として数えます。勝ちトレードの真っ最中に失格し得るわけです。トレンドフォローの「利を伸ばす」性質と、日次損失ルールの「1日の減りを抑えろ」という要請の根本的な緊張関係が、数字ではっきり露呈した瞬間でした。&lt;/p&gt;
&lt;p&gt;じゃあどう防ぐの?と思いますよね。方針はトレーリングストップ(含み益に合わせてストップを切り上げる)や部分利確で含み益の吐き出し幅を抑え、そのうえでM1検証をやり直すこと。もう1つ、金が5000ドルを超えて日中14%も動くというデータ自体が異常値の可能性もあり、検証データの健全性確認も宿題に加わりました(この宿題は後日、データ全体の点検につながっていきます)。&lt;/p&gt;
&lt;h2 id="2本目のエントリーを足したら逆に弱くなった研究50"&gt;2本目のエントリーを足したら、逆に弱くなった(研究50)&lt;/h2&gt;
&lt;p&gt;残る宿題は集中リスクです。ここで試したのが、同じ金ロングにエントリーを2種類持たせる案でした。既存のブレイクアウトに加えて、ATR(直近のボラティリティを測る指標)を使ったロングエントリーを併走させます。エンジンは1シンボル1ポジションの制約があるので、2つを別々の口座として走らせて後から合算しました。対象はXAUUSDの4時間足、2015年から2024年のクリーンデータです。&lt;/p&gt;
&lt;table&gt;
	&lt;thead&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;th&gt;構成&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;利益/DD比&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;通算リターン&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;最大DD&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;Sharpe&lt;/th&gt;
					&lt;th&gt;PF&lt;/th&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/thead&gt;
	&lt;tbody&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;A単体(ATR型)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;5.41&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;+60.5%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-11.2%&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;0.90&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;1.44&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;A+B合算&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;4.86&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
			&lt;tr&gt;
					&lt;td&gt;B単体(ブレイクアウト)&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;2.59&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
					&lt;td&gt;-&lt;/td&gt;
			&lt;/tr&gt;
	&lt;/tbody&gt;
&lt;/table&gt;
&lt;p&gt;期待は「2本束ねて安定」でしたが、実測はA単体の一人勝ち。合算はA単体より悪化しました。理由は2つあります。1つは日次相関が0.64と高いこと。同じ金を同じロング方向で狙うのだから当然で、過去の検証で分散が効いたのは相関0.00近辺の組み合わせでした。もう1つは、強いAに弱いBを混ぜると全体の効率がBに引っ張られること。DDだけは単体合計の-17.6%に対して合算-15.9%とわずかに軽くなりますが、複雑さに見合う効果ではありません。&lt;/p&gt;</description></item></channel></rss>