研究280 hg28キャリー方向選好の決着 = 否(rejected)。スワップ受取のキャッシュフローは実在する(IS: 保有スリーブB=月利+0.209%/PF3.67・価格はキャリーを相殺せず・逆方向PF0.00)が、優位はUSDJPY 2022-24の単一エピソードに集中(日次t=1.51非有意)・構成Eと相関+0.50でtcが既に同エクスポージャを内包・ポートフォリオ限界寄与はDD悪化が支配(IS Δ月利+0.086pt/ΔDD-1.01pt, 対照+0.001pt/-1.52pt)

却下手法 · 1 min

手順の完全性: thesis/split/反証条件をPhase 1実行前にcommit(c2473f8f)・OOSは一切計算せず封印のまま終了=仮説枠の消費なし。

1. 仮説とねらい

前進検証やコストで却下された手法の記録です。偽エッジ(過剰最適化・データ品質・後知恵)を避けるための監査証跡として残します。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

手順の完全性: thesis/split/反証条件をPhase 1実行前にcommit(c2473f8f)・OOS(2025+)は一切計算せず封印のまま終了=仮説枠の消費なし。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
対象銘柄円クロス
くぐらせた関門相関(分散価値)

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: 検証ステップ

まず、A形(tc逆キャリーベト): 反証非該当だがベトで月利+0.519→+0.450%(絶対額減・PFのみ改善1.43→1.71)=増収目的に不適で不採用。

ステップ2: イン/アウトサンプル評価

次に、B形(受取4銘柄×SMA200保有): 事前ゲート(PF≥1.3/月利≥0.05%/UIP非成立/方向情報)は全通過・近傍9セルもプラトー(+0.16〜0.31%/PF2.9〜4.4)。しかし銘柄分解でUSDJPY一極(+0.137%/PF17.8, n=8)=実効1レジーム、日次t=+1.51(<2)、そして決定打=構成Eとの相関+0.497: 既存tcが円クロス・ロングを同時期に保有(実測スワップ受取+0.28bp/取引=研究274A2)しており、Bの追加は集中を増やすだけ(E+BでIS DD-3.59→-4.60%・ZIRP対照ではリターンゼロでDD-1.52pt)。

ステップ3: 検証ステップ

続いて、VERDICT: 。ただし副次的な確定知見=「構成Eは現行金利レジームのキャリー・プレミアムを既に(偶発的に)取り込んでいる」。キャリーを別スリーブ化する余地はない。

ステップ4: 相関(分散価値)の確認

さらに、横断的知見(INDEX追記なし・ここに記録): 保有型仮説はトレードnでなく日次tとレジーム数で判定すること(n=64でもPF3.67に見えるが実効n≈1エピソード)。既存ポートフォリオとの相関チェックはPhase 2必須項目として今後も先に回す(単体ゲート通過→相関0.5で棄却の実例)。

ステップ5: イン/アウトサンプル評価

加えて、開いている道: (1)金利低下レジームでは逆向き(円クロス・ショート受取)に反転する可能性=スワップ再較正で符号が変わったら再登録可(仮説枠は未消費のOOSごと温存) (2)増収の主線は資本スケーリング(研究277の道(1))に戻る。

4. 結果のまとめ(主要指標)

検証で得られた代表的な数値です(同一記事内に複数条件がある場合は代表値)。

指標
PF2.9
核相関+0.497

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • robust5: 金(XAUUSD)+円クロス4(USDJPY/GBPJPY/EURJPY/CHFJPY)で構成するトレンド核バスケット。「トレンドする通貨」に絞った原理的な選択です。
  • PF(プロフィットファクター): 総利益÷総損失。1.0超で純利益、値が大きいほど効率的です。
  • ドローダウン(DD): 資産の山からの最大下落率。プロップの最大-10%等の制約に直結する最重要リスク指標です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。