研究271 株相乗りの追加改良探索(hg25深度加重サイジング/hg26 MR稼働率回収/枠粒度掃引) = hg25=IS棄却(深度加重はテール集中を買うだけ)・枠粒度=現行10×10%/7×15%が膝点で変更なし・**hg26 V2「MR指値-2%→-1%」が全関門通過=広域OOS月利+3.46→+3.88%(+0.43pt)/Sharpe+0.27/DD+3.0pt改善/コスト2倍+0.47pt→採用提案(実装変更はユーザーGO待ち)**

平均回帰 · 1 min

手法: 否定済みの道(層別フィルタ・出口改良・レバ増・純ランク・業種選別)を避け、資本効率・配分系の未探索3軸を事前登録(反証条件R1-R4を先に固定・OOS封印)して検証。基準=相乗りs2.0(hg16床-5% f10%×max10+MR f15%×max7・613銘柄・サニティ帯・MTM日次)。

1. 仮説とねらい

逆張り・平均回帰系の仮説を検証した記録です。短期の極端な押し目だけが頑健なエッジになり得ます。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

手法: 否定済みの道(層別フィルタ・出口改良・レバ増・純ランク・業種選別)を避け、資本効率・配分系の未探索3軸を事前登録(反証条件R1-R4を先に固定・OOS封印)して検証。基準=相乗りs2.0(hg16床-5% f10%×max10+MR f15%×max7・613銘柄・サニティ帯・MTM日次)。IS基準=月利+5.11%/PF1.66/DD-39.9%/Sharpe2.10。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
戦略・ロジックConnors RSI2
時間軸W1
くぐらせた関門コスト耐性

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: イン/アウトサンプル評価

まず、hg25(深度加重 alloc=eq×f×w(r5)): W1 clip(0.5,2.0)=IS月利+5.87%(Δ+0.75pt)だがSharpe1.77(-0.33)/DD-46.5%(-6.6pt)/最悪月-29.3%=R2抵触。W2 clip(1.0,1.5)=Δ+0.23pt<R1閾値+0.30。IS棄却・OOS未開封。深度情報は強度順採用+予算優先で既に実質使われており、サイズ加重で足せるのはクラッシュ週のテール集中リスクだけ、が実測結論(「深い地帯への集中」はhg22の選別・本研究の加重の両形で閉じた)。

ステップ2: イン/アウトサンプル評価

次に、hg26(MR側稼働率回収): V3成行化=IS Δ-1.74ptで即棄却(-2%ディスカウントが本質)。V1 RSI2<15=IS全関門通過(Δ+0.57pt/DD+8.2pt改善/Sharpe+0.20)→OOSでΔ-0.03pt=完全蒸発(R3棄却)=IS限定の蜃気楼をOOS規律が捕捉(hg11以来の教科書例)。V2指値-1%=IS Δ+0.21pt(僅差通過)→OOS Δ+0.60pt/PF1.59→1.68/Sharpe+0.19/コスト2倍+0.59pt=R3/R4通過。

ステップ3: イン/アウトサンプル評価

続いて、hg26 V2広域確認(2,492銘柄中2343使用・床-5%・s2.0・事前登録4条件=hg24 T6同型): (a)OOS月利+3.46→+3.88%(+0.43pt) (b)Sharpe1.42→1.68(+0.27) (c)DD-46.9→-43.9%(+3.0pt改善) (d)コスト2倍OOS+0.47pt → 4条件全成立=採用提案

ステップ4: イン/アウトサンプル評価

さらに、留意(誠実開示): ①広域IS側は-0.14pt(2.68→2.54)と逆符号=改善はOOS集中(hg24床緩和と同パターン。事前登録基準はOOSのみ要求で規律上は問題なし) ②613のOOS最悪月-17.6→-22.4%(-4.8pt)悪化(広域ではDD/Sharpe改善が上回る) ③指値の最適点は「浅め」側=約定率と割引のトレードオフで-1%が-2%を上回るが0%(成行)は不可。

ステップ5: 検証ステップ

加えて、枠粒度掃引(予算=枠×f一定): hg16側はmax8×12.5%(月利+0.23pt/Sharpe-0.15)〜max20×5%(月利-0.79pt/Sharpe+0.18)で単調トレードオフ・MR側も同型(max5×21%=+0.28pt/集中増)。現行10×10%/7×15%が月利とSharpeの膝点=変更なし(研究269の開いている道①「床緩和後の容量再掃引」はこれで決着)。

ステップ6: イン/アウトサンプル評価

そのうえで、VERDICT: hg25=・枠粒度=現状維持・hg26 V2=採用提案(stock-systemのMR指値0.98→0.99+黄金一致テスト更新。実運用系のため明示GOを得てから実施。広域保守側期待=相乗りOOS月利+3.88%/PF1.39)。

ステップ7: イン/アウトサンプル評価

そして、開いている道: ①V2実装後の床緩和×指値-1%の相互作用の実測フォワード ②指値深度の連続掃引(-0.5%〜-1.5%)は多重比較を作るため未実施(現時点は事前登録3変種のみで判定) ③業種の重み付け(金融/REIT過重)=事後観測由来のため未着手のまま(試すなら新規登録+OOS審査)。

4. 結果のまとめ(主要指標)

検証で得られた代表的な数値です(同一記事内に複数条件がある場合は代表値)。

指標
月利+5.11%
最大DD-39.9%
PF1.66
Sharpe2.10
OOS+3.88%
IS+5.87%

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • Connors RSI2: 200SMAより上(上昇地合い)でRSI(2)が極端に低い押し目を買い、5SMA回帰で決済する短期の平均回帰ロジック。トレンド核と無相関の希少なエッジです。
  • PF(プロフィットファクター): 総利益÷総損失。1.0超で純利益、値が大きいほど効率的です。
  • Sharpe: リスク(変動)1単位あたりのリターン。大きいほど滑らかな資産曲線です。
  • ドローダウン(DD): 資産の山からの最大下落率。プロップの最大-10%等の制約に直結する最重要リスク指標です。

図: ウォークフォワード(前進検証)の考え方。過去でルールを決め、まだ見ていない未来で試します(後出しを防ぐ)。

図: ウォークフォワード(前進検証)の考え方。過去でルールを決め、まだ見ていない未来で試します(後出しを防ぐ)。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。