研究262 基準生成ユニバース(2,492銘柄)の全量バックテスト = 同一ハーネス比較で全構成が現行632構成を上回り切替を採用(相乗りs=2.0: 月利+2.77%/PF1.36/日次DD-44.2%/Sharpe1.36 vs 632構成+2.28%/PF1.41/DD-52.4%/Sharpe1.24。改善の主因はMR側の候補増=+2.61% vs +1.75%)

リスク管理 · 1 min

ユニバース=stock-systemのmoomooスクリーナ生成2,492銘柄(価格>=$5・ADV>=$10M/日・普通株)。使用2,343(Yahoo取得不可149)。対照=現行手組み632(使用608)を同一ハーネスで再測定しユニバース効果だけを分離。

1. 仮説とねらい

リスク・サイジング・ドローダウン制御の検証記録です。エッジを安全に運用へ落とすための要です。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

ユニバース=stock-systemのmoomooスクリーナ生成2,492銘柄(価格>=$5・ADV>=$10M/日・普通株)。使用2,343(Yahoo取得不可149)。対照=現行手組み632(使用608)を同一ハーネスで再測定しユニバース効果だけを分離。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
検証期間2005-06 , 2026-06 , 2005-15 , 2016-26 , 2026-07

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: 検証ステップ

まず、疑似ポイントインタイム条件: エントリー時点で価格>=$5かつ20日売買代金中央値>=$10Mのシグナルのみ採用(今日の構成リストを過去に当てるバイアスの軽減。現在構成という生存者バイアス自体は両者共通で残る)。

ステップ2: 検証ステップ

次に、全期間(2005-06〜2026-06)の比較(広域/632): hg16単体+1.43%/+1.26%・MR単体+2.61%/+1.75%・相乗りs=1.0 +2.44%(DD-41.9%)/+1.73%(DD-31.4%)・相乗りs=2.0 +2.77%(DD-44.2%)/+2.28%(DD-52.4%)。時代分割(2005-15/2016-26)でも広域が一貫して優位。

ステップ3: ユニバース探索(候補の洗い出し)

続いて、重要な読み方: 本測定の絶対値が正本の+6.22%(s=2.0)より低いのは、PITゲート(価格$5/ADV$10M)が「最も利益の大きい低位株の深い急落」を制度的に除外するため+データ源差(Yahoo)。実弾はこのゲート付きで運用するので、本測定値が実運用の現実的な期待値ベース(保守側)。ユニバース間の優劣判断は同条件比較で確定。

ステップ4: ユニバース探索(候補の洗い出し)

さらに、VERDICT: 採用=ペーパー運用のユニバースを基準生成2,492銘柄へ切替(config.toml変更・2026-07-26)。実弾投入は従来通りペーパー並走結果の提示→明示GOのゲートを通す。

ステップ5: 検証ステップ

加えて、開いている道: PITゲート閾値の感度分析(価格$3/$5・ADV$5M/$10M)/低位株ゲート緩和での上乗せ余地/上場廃止込みデータでの広域再確認。

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • ドローダウン(DD): 資産の山からの最大下落率。プロップの最大-10%等の制約に直結する最重要リスク指標です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。

図: ドローダウン=資産が最高値からどれだけ下がったか(例: XAUUSD)。この谷の深さがリスクの実感値です。