研究261 エッジの流動性・価格帯依存 = ほぼ無相関(hg16: ADV四分位で+129〜166bp/PF1.45〜1.72とフラット・Spearman ρ=+0.023。MR: ρ=-0.040)=「銘柄を選ばない」が実証され基準ベースの広域ユニバースを正当化

研究ノート · 1 min

613銘柄・hg16=20,497取引/MR=22,001取引を平均売買代金(ADV=時価総額プロキシ)・価格帯の四分位で分解+Spearman順位相関。

1. 仮説とねらい

検証基盤・方法論に関するノートです。

この検証で確かめたい出発点は次の通りです。

613銘柄・hg16=20,497取引/MR=22,001取引(2005-06〜2026-06)を平均売買代金(ADV=時価総額プロキシ)・価格帯の四分位で分解+Spearman順位相関。

2. 検証の設計(どう組んだか)

いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。

項目内容
検証期間2005-06 , 2026-06
くぐらせた関門相関(分散価値) → コスト耐性

この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。

3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)

ステップ1: コスト耐性の確認

まず、hg16: Q1小(ADV$2.7M)+160bp/PF1.46 → Q4大($269M)+162bp/PF1.72。大型ほどPFがやや良い(コスト比率が下がるため)が1取引平均は同等。取引別ρ=+0.023・銘柄別ρ=+0.105=実質ゼロ。

ステップ2: 検証ステップ

次に、MR: Q1+91bp/PF1.39 → Q4+84bp/PF1.63。ρ=-0.040=実質ゼロ。

ステップ3: 検証ステップ

続いて、月利の差(研究260のS&P100月利+0.65% vs 613銘柄+4.66%)の正体は質でなく頻度: メガキャップは急落頻度0.9回/銘柄/年 vs 613構成1.6回=中小型が機会を2倍供給する。

ステップ4: ユニバース探索(候補の洗い出し)

さらに、VERDICT: エッジ強度はサイズ・流動性に依存しない=ユニバースは手組みリストでなく基準(価格>=$5でコスト壁回避・ADV>=$10Mで執行担保)で広く取るのが正しい。stock-systemのスクリーナ生成方式を採用。

ステップ5: ユニバース探索(候補の洗い出し)

加えて、開いている道: 基準生成ユニバース(~2-4千銘柄)の全量バックテスト(実弾サイズ引き上げ前に必須)/ADV下限の感度分析。

4. 結果のまとめ(主要指標)

検証で得られた代表的な数値です(同一記事内に複数条件がある場合は代表値)。

指標
月利+0.65%
PF1.46

用語と検証手法

この記事で出てくる主な用語です。

  • PF(プロフィットファクター): 総利益÷総損失。1.0超で純利益、値が大きいほど効率的です。
  • ロジックと優位性(エッジ): 「ロジック」は売買ルールそのもの(仕組み)。「優位性(エッジ)」はそのロジックが持つ“勝てる性質”(コストや偶然を超えたプラスの期待値)。ロジックは無数にありますが、本物の優位性を持つものはごく一部です。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。