株の押し目買いは21年・全時代で本物と確定した

平均回帰 · 1 min

株スイング戦略「コア改」の検証において、最大の壁だった「過去データの短さ」を乗り越えるため、2001年から現在までの長期日足データを102銘柄分、自前で取得し直しました。

図: 逆張り(RSI)のシグナル例(EURUSD 日足・実データ)。RSIが売られすぎ圏に入った反発を狙います。

図: 逆張り(RSI)のシグナル例(EURUSD 日足・実データ)。RSIが売られすぎ圏に入った反発を狙います。

株スイング戦略「コア改」の検証において、最大の壁だった「過去データの短さ」を乗り越えるため、2001年から現在までの長期日足データを102銘柄分、自前で取得し直しました。 これまでTradingViewの仕様制限で23ヶ月分しか遡れなかったのですが、今回はチャートの読み込み制御を自前で実装し、最大6349本という長期間のデータを確保。これをベースに、株スイング手法の「コア改」が過去21年間のあらゆる相場環境(レジーム)で本当に通用するのかを徹底的に審査しました。

時代別のパフォーマンスと強さ

今回検証したのは、株スイング手法の「コア改」です。比較対象として、何も考えずに株を持つ「SPY買持(S&P500連動)」や、ランダムに売買した際の結果(ヌル)と突き合わせました。

時代月利PFDD対ヌル超過
GFC (2005-09)+1.15%1.99-10.2%+102.8bp (99.5%)
QE (2010-14)+0.78%1.55-16.1%+56.5bp (100%)
低ボラ期 (2015-19)+0.30%1.22-17.0%+17.9bp (85.0%)
コロナ・ベア (2020-22)+1.48%1.60-18.2%+76.5bp (100%)
現行 (2023-26)+1.97%1.83-13.3%+89.2bp (100%)
※PF(プロフィットファクター)は総利益÷総損失で、1を超えると黒字。DD(ドローダウン)は資産の山からの下落率です。対ヌル超過は、ランダムな売買よりもどれだけ優位性があったかを示します。
見ての通り、2015年から2019年の低ボラティリティな時期は「磨り潰し期」と呼べるほど苦戦していますが、それでもプラスを維持しています。特筆すべきは、リーマンショック(GFC)やコロナショックを含む全5つの時代で、ランダムな売買を上回る結果を残せたことです。この手法が持つ優位性(エッジ)は、相場環境に左右されず一貫して機能していると言えます。

21年間の長期検証結果

2005年から2026年までの全期間を通した結果は以下の通りです。

  • コア改:月利+1.05% / PF 1.62 / DD -24.1%
  • SPY買持:月利+0.72% / PF 1.11 / DD -56.5% 「コア改」は投資率25%(資金の4分の1を使う設定)で運用した場合の数値ですが、単純にSPYを持ち続けるよりも、高い月利を出しつつ、下落幅(DD)を半分以下に抑えられています。 もし「DDをもっと小さくしたい」という場合は、保守版の設定(f10max10)を使うことで、月利は+0.79%に下がりますが、DDを-16.8%まで抑えることも可能です。

検証の注意点と結論

今回の検証には2つほど前提があります。まず、ユニバース(対象銘柄)を2026年時点の大型100銘柄に絞っているため、生存者バイアス(倒産した企業などが含まれないことによる成績の上振れ)がかかっています。そのため、絶対値よりも「SPYやランダム売買と比較した際の優位性」を重視して読んでください。また、データは配当無調整のため、長期保有するインデックス投資側が少し不利に見える点も考慮が必要です。 これらを踏まえた結論として、「RSI2が10以下かつSMA200(200日移動平均線)の上にあるときに、翌日-2%の指値で買い、SMA5回復で売る」という「コア改」のロジックは、21年間の全レジームで機能する本物の株スイング優位性であると判断しました。タイミングと指値を組み合わせたこの手法は、単なる運ではなく、統計的にしっかりとした価値を持っています。