利確は緩めすぎNG?EA出口戦略の黄金ロジック発見!

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TP掃引(研究121)は単調(緩いほど良い)だったが出口チャネルは別: exit_n を15→100掃引すると **逆U字で頂点が現核の exit_n=25**(PF1.31/ret+122%/DD-21.4%/r-DD5.70)。狭い(15: PF1.14/DD-31.8%)も広い(100: PF

本記事は「利確は緩めすぎNG?EA出口戦略の黄金ロジック発見!」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。

今回の研究テーマは、わたしたちのEAが利益を確定する「出口戦略」についてです。特に、トレンドに沿って利益を伸ばす「出口チャネル」という仕組みを調整して、もっと良い成績が出せないか、徹底的に検証してみました。 前回の研究(研究121)では、EAが設定された利益目標に達したら決済する「TP(テイクプロフィット)」という利食い幅を調べたのですが、その時は「利食い幅は広いほど良い」という単調な結果だったんです。でも、今回の「出口チャネル」では、ちょっと違う面白い結果が出たので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

どんなアイデア?

わたしたちのEAには、いくつかの「出口戦略」が組み込まれています。一つは先ほど触れた「TP」のように、ある程度の利益が出たらスパッと利食いする仕組み。そしてもう一つが、今回の主役である「出口チャネル」決済です。 この「出口チャネル」は、簡単に言うと「価格が過去何本かのローソク足の安値(または高値)を割り込むまでは、トレンドに追随して持ち続ける」という考え方で、利益を最大限に伸ばそうとする仕組みなんです。 この「過去何本かのローソク足」という部分が、今回の検証のポイント。「exit_n」というパラメータで調整できるのですが、例えば「exit_n=25」なら「過去25本のローソク足の安値を割るまで保有」という意味になります。この数字を小さくすれば早く決済されやすくなり、大きくすれば長く保有される、つまり「出口が緩くなる」というイメージですね。 今回は、この「exit_n」の値をいろいろ変えてみて、EAの成績がどう変わるのかを調べてみました。

どうやって試した?

「exit_n」の値を、かなり狭い「15」から、かなり緩い「100」まで、広範囲にわたって順番に設定し、それぞれの設定でEAの過去の成績をシミュレーション(バックテスト)してみました。 確認したのは、主に以下の4つの指標です。

  • PF(プロフィットファクター): 総利益を総損失で割ったもの。1を超えると黒字で、数字が大きいほど収益性が高いことを示します。
  • リターン: 総利益のこと。どれくらい資産が増えたか、パーセンテージで見ていきます。
  • DD(ドローダウン): EAの資産がピークからどれくらい一時的に減少したか、その最大幅を示します。登山でいうと、「山頂からどれだけ谷に落ちたか」のようなものですね。
  • r-DD(相対ドローダウン): ドローダウンを資産総額で割ったもので、ドローダウンの効率性を見る指標です。

結果はどうだった?

さて、ここからが本題です!前回のTP検証とは異なり、今回の「出口チャネル」では、ただ緩めれば良いというわけではありませんでした。 なんと、「exit_n」の値を15から100まで変化させていくと、EAの成績はまるで**「逆U字カーブ」を描くように変化したんです!つまり、狭すぎても広すぎてもダメで、一番良い「最適点」が存在しました。 そして、その最適点こそが、驚くことに現在のEAで採用している「exit_n=25」**だったんです! この「exit_n=25」での成績は以下の通りでした。

  • PF:1.31
  • リターン:+122%(投資資金がなんと2.22倍になった計算です!)
  • DD:-21.4%
  • r-DD:5.70 では、最適点から外れるとどうなったのでしょうか?
  • 出口を狭くしすぎた場合(exit_n=15): PFは1.14、DDは-31.8%と、成績はかなり悪化しました。これでは、せっかくの利益を早めに刈り取ってしまい、十分に伸ばせていないということですね。
  • 出口を緩くしすぎた場合(exit_n=100): PFは1.26、リターンは+73%、DDは-32.6%と、これもまた成績が悪化してしまいました。リターンも大きく落ち込み、ドローダウンも増えています。

なぜ「逆U字」になったの?

この結果の裏には、ちゃんとした理由があるんです。 「出口チャネル」決済は、もともとトレンドに長くついていって、大きな利益(専門的にはfat-tail捕捉=相場にまれに現れる、大きな利益をもたらすトレンドを捉えること、と言います)を狙う仕組みです。 ところが、この「exit_n」をあまりにも緩くしすぎると、今度はトレンドが反転した後もポジションを持ち続けてしまい、せっかく増えた含み益を大きく吐き出してしまうことになるんです。例えば「exit_n=100」では、平均で120本ものローソク足を保有し続けることになり、結果的にリターンが減って、ドローダウンが増えてしまいました。 つまり、現在の「exit_n=25」という設定は、**「利を最大限に伸ばす」ことと「トレンドが反転したら含み益を吐き出す前に逃げる」**という、この二つのバランスが最も良い地点に座っている、ということが今回の検証で分かったんですね!

他の出口戦略と比較してみた

今回の検証では、もう一つ「Chandelier(シャンデリア)」という、別のトレーリングストップ(利益が出たら損切りラインを上げていく仕組み)も試してみました。これはATR(Average True Range=値動きの平均的な幅を示す指標)を使って、価格が一定以上戻ったら決済する仕組みです。 「Chandelier 6ATR」という設定で試したところ、PFは1.37、リターンは+125%と、数字だけ見ると現在の「exit_n=25」よりもわずかに良い結果が出ました。 しかし、ドローダウンが-28.6%と大きくなってしまい、総合的な「効率」で見ると、やはり現在の「exit_n=25」のチャネル決済の方が優れている、という結論になりました。これは、過去の研究(研究57)でも「チャネル決済は堅牢だ」という結果が出ていたので、今回もその頑丈さが改めて証明された形です。

ここから学んだこと

今回の検証で分かったのは、EAの「出口戦略」は、ただ緩めれば良いという単純なものではない、ということ。 利食いを早めに確定する「TP」と、トレンドに追随して利益を伸ばす「チャネル決済」という、EAが持つ両方の出口戦略において、現在の設定がまさに絶妙なバランスを保っていることが確認できました。 特に、相場でたまに現れる大きなトレンドから最大限の利益を得るための設定が、現在の「exit_n=25」で最適化されている、という結論です。 ですので、今回の検証を受けて、EAのシステム変更はなし!引き続き、この堅実でバランスの取れた設定で運用を続けていきますね。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。