
EAの最適解を探せ!2つの新戦略が示す真実
(1)株式フィルタ銘柄: 核FXは全て円クロスゆえ円特化のJP225(日経)の方が的確かを検証。**US500(v1.4.0)がDD10%月+0.22% > JP225 +0.18%(=フィルタ無し同等) > 両AND +0.20%**。グローバル株US500の方がリスクオフ先行指標として優秀(米市
本記事は「EAの最適解を探せ!2つの新戦略が示す真実」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。
この記事では、EAの「v1.4.0」というバージョンについて、さらに掘り下げた検証結果をお話しします。このバージョンが本当にベストな状態なのか、いくつか新しいアイデアを試して再確認してみたんですよ。
どんなアイデアを試したの?
今回、主に2つのアイデアを試してみました。
アイデア1:株価指数の「フィルタ」を替えてみよう!
私たちのEAはFX取引をするのですが、実は株価指数を「フィルタ」(取引判断の材料)として使っているんです。株式市場全体のムードが悪い時(「リスクオフ」といいます)など、市場の状況に応じてEAの取引量を調整したり、取引を控えたりする判断に使っているんですね。 これまではUS500(アメリカの主要な株価指数で、S&P500のことですね)をフィルタとして使ってきました。でも、EAの核となるFX取引は「円クロス」(ドル円やユーロ円など、日本円が絡む通貨ペア)が中心です。だったら、「日本の株価指数であるJP225(日経平均のことですね)を使った方が、より日本の市場の動きに合った判断ができるんじゃない?」という疑問が出てきたんです。 そこで、US500を使うパターン、JP225を使うパターン、そして両方を使うパターンで、EAの成績を比較してみることにしました。
アイデア2:利益が出たら「ピラミッディング」で攻めてみよう!
「ピラミッディング」というのは、FXの取引で利益が出ているポジションに対して、さらに追加でポジションを積み増していく手法のことです。うまくいけば、より大きな利益を狙える可能性があります。 以前の研究(研究53)では、私たちのEAにはこのピラミッディングがあまり合わない、という結果が出ていました。しかし、v1.4.0では新しいロジック「オーバーレイ」(EAの基本ロジックに上乗せされる、追加の売買ルールやフィルターのこと)が加わっています。この新しいオーバーレイと組み合わせたら、もしかしてピラミッディングも良い結果をもたらすんじゃないか?と再検証してみることにしたんです。
どうやって試したの?
それぞれのアイデアについて、過去のデータを使って「もしこのルールで取引していたらどうなったか」をシミュレーション(「バックテスト」といいます)しました。 特に重視したのは、「ドローダウン(DD)」(一時的に資産が減る最大幅)です。このDDが同じ10%になるように条件を揃えて、それぞれのパターンで月ごとの利益率(「月利」といいます)がどれくらいになるかを比較しました。これによって、同じリスクを取った場合に、どの方法が一番効率よく利益を出せるのかが分かるわけです。
結果はどうだった?
さあ、気になる結果発表です!
フィルタはやっぱりUS500が一番!
株価指数のフィルタを切り替えてみた結果がこちらです。
- US500をフィルタにした場合: 月利 +0.22%
- JP225をフィルタにした場合: 月利 +0.18% (これはフィルタを全く使わない場合とほぼ同じ成績でした)
- US500とJP225の両方をフィルタにした場合: 月利 +0.20% この結果を見ると、US500をフィルタとして使うのが、一番良い成績を出してくれることが分かりました。 要するに、私たちのEAにとっては、日本の株価指数を見るよりも、アメリカの市場(US500)の動きの方が、世界の投資家心理(リスク・センチメント)をいち早く察知できる「先行指標」として優秀だということですね。米市場が世界の相場のムードを主導している、という現状がここにも表れているようです。v1.4.0でUS500を採用している判断が正しかった、と再確認できました!
ピラミッディングは残念ながら成績ダウン…
次に、ピラミッディングを試した結果です。
- ピラミッディングをしない標準設定: 月利 +0.23%
- 2段階ピラミッディング: 月利 +0.21%
- 3段階ピラミッディング: 月利 +0.19% 残念ながら、ピラミッディングを使っても、かえって成績が悪くなってしまいました。新しいオーバーレイと組み合わせても、改善は見られなかったんです。 これは、ピラミッディングを使うことで、EAが一度に持つポジションの平均的なサイズが小さくなってしまい、結果的に「もっと利益を出せるはずの場面で、控えめな取引になってしまった」ためと考えられます。つまり、資金を十分に投入しきれていなかった、ということですね。以前の研究結果が、新しいロジックでもやはり変わらなかった、という形です。
ここから学んだこと (そして今後のEAは?)
今回の検証で、「指数ショート(特定の株価指数が下がると利益が出るような取引)」「JP225フィルタ」「ピラミッディング」といった、いくつかの改善案を試しましたが、残念ながらどれもEAの成績を良くすることはできませんでした。 むしろ、現在使っているCore System v1.4.0のロジックが、現状の価格データを使ったEAとしては、非常に洗練されていて、**「これ以上はなかなか難しい、最高の状態(フロンティア)にある」**ということが改めて確認できました! この結果を受けて、EAの基本システムは変更しないことにしました。今できる最善の形を、v1.4.0が既に実現している、ということなんですね。 今後もしさらなる進化を目指すなら、新しい種類のデータ(例えば金利差など)を使うアプローチを考えるか、それとも実際の運用(「フォワードテスト」といって、リアルタイムでEAを稼働させて成績を検証することです)でさらにデータを積み重ねていくことになりそうです。
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。