指数CFD戦略!コスト優位性はあるのか?本番検証

トレンド · 1 min

指数スリーブ単体=39トレード/11年・PF5.77の超低頻度・大トレンド → **+20ポイントのスリッページでもPF5.77→5.09とほぼ無傷**=指数CFDコストは問題なし(D1数ヶ月保有でスプレッド無視可)。

本記事は「指数CFD戦略!コスト優位性はあるのか?本番検証」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。

今回は、私たちが開発しているEAが本当にリアルなFX市場で通用するのか、その最終確認の一つとして、「指数CFD取引のコストがどれくらい影響するか」を徹底的に検証しました! EAを本番で動かすためには、細かなコストまでしっかり把握しておくことが重要なんですよね。

どんなアイデアだったの?

私たちが開発しているEAの一部には、日経平均株価やS&P500といった株価指数を対象にしたCFD(差金決済取引)を売買する戦略が含まれています。この「指数スリーブ」と呼ばれる戦略は、長期的な大きなトレンドを狙うタイプなんです。 ここで心配になるのが、CFD取引にかかる「コスト」。具体的には、

  • スプレッド:買値と売値の差額。取引するたびに発生します。
  • スリッページ:注文した価格と実際に約定(取引成立)した価格とのズレ。相場が急変した時などに、想定より不利な価格で約定してしまうことがあります。例えるなら、スーパーで「この商品は100円!」と書いてあったのに、レジで打たれたら「102円でした〜」みたいな感じですね。 特に長期保有する戦略の場合、これらのコストが最終的な利益にどれくらい響くのか、気になるところでした。もしかしたら、せっかくの利益がコストでほとんど消えてしまう、なんてこともありえますからね。

どうやって試したの?

そこで私たちは、この「指数スリーブ」戦略を単体で取り出し、過去11年間のデータを使ってバックテスト(過去のデータで検証すること)を行いました。 この戦略は、11年間でたった39回しかトレードしない、超低頻度でポジションを数ヶ月保有するような、まさに「大トレンド」を狙うタイプです。 検証のポイントは、**「もし1回の取引でプラス20ポイントものスリッページが発生したら、成績はどう変わるのか?」**という点でした。これはかなり不利な条件を想定しています。

結果はどうだった?

驚くべきことに、この厳しい条件で検証した結果、

  • 元のPF(プロフィットファクター)は5.77
  • +20ポイントのスリッページを加味したPFは5.09 となりました! PF(プロフィットファクター)というのは、総利益を総損失で割った値で、1を超えると黒字、数値が大きいほど優秀なEAと言われます。元の5.77というのもかなり優秀な数字なんですが、20ポイントものスリッページを加味しても5.09と、ほとんど変わらなかったんです。 これはつまり、**「指数CFD取引のコストは、このEAの戦略にとってはほとんど影響がない!」**という、とても心強い結果と言えます。 数ヶ月もポジションを持つような長期トレードだと、取引開始時に発生するスプレッドやスリッページなんて、全体の利益から見たら本当にちっぽけなものなんです。だから、ほとんど無視できるレベルということがわかりました。

EAを動かすための「設計図」も作りました!

さらに、今回の検証と並行して、EAを実際にリアルな環境で動かすための「実装仕様書(IMPLEMENTATION_SPEC.md)」という設計図も作成しました。これは、EAがどういうルールで動き、どんなリスク設定をするのか、といったことを細かく定めたものです。 特に重要な点として、

  • fto thin-client方式:EAの「頭脳」(取引判断)はPythonで動くサーバーが行い、「手足」(実際の注文執行)はMT4/MT5のEAが行う、という方式を採用します。これは、まるで頭の良い秘書(Pythonサーバー)が指示を出し、手足(EA)がその通りに動く、というイメージですね。
  • 日次オーバーレイ:これは、EAの取引量を自動で調整する仕組みです。
  • 毎日、口座の資産(エクイティ)の状況に合わせて、リスクをコントロールしながら、最適な取引量(ロット数)を計算します。
  • また、S&P500(US500)の日足データを見て、市場の状況に応じて取引の活発さを調整するフィルターもかけます。
  • これらの調整は、前日の終値などを使って計算し、その日は一日中同じ設定で動かします。例えるなら、車のアクセルとブレーキを、日々の道路状況(市場の動き)やガソリンの残量(口座資金)に合わせて自動で調整してくれる機能のようなものなんです。
  • ライブリスク設定:リアル口座でのリスクは「0.0025」と設定しました。これは、1回の取引で口座資金の0.25%以上の損失は出さない、という非常に低いリスク設定です。
  • 「罠」の明記:EAを開発する上で陥りやすい落とし穴(例えば、通貨換算のミス、短い時間足でのデータ処理のタイミング、複数の時間足を使うMTF分析の注意点、指数CFD特有のルールなど)についても、あらかじめ明確に記述しました。

ここから学んだこと、そして次の一歩!

今回の検証で、指数CFD取引におけるコストは、私たちのEAの長期トレンド戦略にとってはほとんど問題ないことが確認できました。 これで、これまでの研究(研究106でのスプレッド/スリッページ、研究107でのスワップ、そして今回の指数CFDコスト)で懸念されていた「本番化におけるコスト問題」は、全てクリアできたことになります! 残るは、EAのシステムを新しい「fto thin-client方式」に移行することと、実際にリアル口座で動かしてその性能を確かめる「フォワードテスト」です。いよいよEAの本番稼働が近づいてきましたね!

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。