
全システムを混ぜ直したら効率の壁が外に動いた
複数のEAを組み合わせる「ポートフォリオ」の効果について、これまで11種類の切り口で検証を重ねてきました。その中で、もっとも手応えがあったのが「Core v1.4.0」と「Per-Pair(銘柄ごとの最適化ロジック)」を組み合わせる手法です。
複数のEAを組み合わせる「ポートフォリオ」の効果について、これまで11種類の切り口で検証を重ねてきました。その中で、もっとも手応えがあったのが「Core v1.4.0」と「Per-Pair(銘柄ごとの最適化ロジック)」を組み合わせる手法です。 まずは、今回の合成結果をまとめました。
| 指標 | Core v1.4.0 単体 | Per-Pair 単体 | 均等ブレンド (合成) |
|---|---|---|---|
| 月利 (DD10%換算) | +1.66% | - | +2.34% |
| 最大ドローダウン | - | - | 8.2% |
| PF | - | - | 1.4 |
なぜこの組み合わせが効くのか
相関関係(動きの似通い方)を調べると、CoreとPer-Pairの相関は0.49でした。一見すると「半分くらい動きが似ている」ように見えますが、実際に組み合わせてみると、ドローダウン(資産の山から谷までの下落率)を抑えつつ、Per-Pairが持つ高いリターンを取り込むことができました。 これまで検証してきた「Satellite(BB逆張り)」というロジックは、低リターンで足を引っ張る結果となったため除外しています。この「攻めの構成」であるCore+Per-Pairの併走スタイルは、過去の弱気相場(2015〜2020年)でも強気相場(2021〜2026年)でも、単体運用より成績が向上しました。特定の相場環境(レジーム)に依存しない、本物の分散効果といえます。
厳密なテストによる安全性確認
この構成を実戦投入する際のリスクを測るため、1分足(M1)データを用いて、日中の口座推移を細かく再構築するストレステストを行いました。
- 合算M1日中の最悪時:3.90%の下落
- 安全性基準への抵触:0日 リスク設定を資金の0.25%(0.0025)で運用した場合、非常に安定した推移を見せました。ただし、0.35%までリスクを引き上げると、2024年4月29日に基準への抵触が発生したため、上限は0.3%までと判断しています。モンテカルロ合格率(日次リターンを再標本化して計算した、プロップファーム合格確率の目安)も90%と高く、かなり堅実な構成です。
11軸の検証を終えて
今回、自律探索セッションとして「配分」「平均回帰」「MLサイジング」など11もの軸を試しましたが、実際に改善が見られたのは以下の2点だけでした。
- インターマーケット株式シグナルをCore本体へ統合(+7.6%の改善)
- CoreとPer-Pairの併走(月利が約40%向上) 残りの9軸については、効果が薄かったり、一時的な偶然(プラセボ)だったりと判断を下し、すべて却下しました。検証の規律を守り、多期間やサブ期間で徹底的にチェックすることで、偽りの改善案を正しく切り捨てることができたと感じています。 「天井はない」という指摘通り、断定せずに探索を続けたことで、こうして新しい突破口を見つけることができました。今後はこの「2つのシステムを併走させる」形でデプロイを進めます。
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。