ボリューム・プロファイルは前進検証を通るのか

平均回帰 · 1 min

研究77で試した「ボリューム・プロファイル(価格ごとの出来高分布から、売買が集中したPOCや活発なエリアを割り出す手法)」を、現在メインで使っている検証済みの枠組み、ダウ理論とマルチタイムフレーム分析、押し目買いを組み合わせたもの、に組み込んでみました。

図: ウォークフォワード(前進検証)の考え方。過去でルールを決め、まだ見ていない未来で試します(後出しを防ぐ)。

図: ウォークフォワード(前進検証)の考え方。過去でルールを決め、まだ見ていない未来で試します(後出しを防ぐ)。

研究77で試した「ボリューム・プロファイル(価格ごとの出来高分布から、売買が集中したPOCや活発なエリアを割り出す手法)」を、現在メインで使っている検証済みの枠組み、ダウ理論とマルチタイムフレーム分析、押し目買いを組み合わせたもの、に組み込んでみました。今回は、過去に検証した「スイング・レベル(過去の高値・安値をベースにした抵抗帯)」と同じ条件で、どれくらい戦えるかを確かめるのが狙いです。 検証結果は以下の通りです。

手法・設定成績(年利/勝率)判定
スイング・レベル(基準)+42.2% / 5勝6敗採用
ボリューム・プロファイル(0.5)+30.6% / 4勝6敗
ボリューム・プロファイル(1.0)+16.6% / 4勝6敗
併用(スイング + プロファイル)+49.0% / 4勝6敗劣化
まず、ボリューム・プロファイルを組み込んだ単独のモデルは、いずれも基準としているスイング・レベルの成績には及びませんでした。特に、基準の「6年中5年プラス」という安定感に対し、プロファイル系は「6年中4年プラス」にとどまっており、少し物足りない結果です。
興味深かったのは「併用」です。スイング・レベルとボリューム・プロファイルを組み合わせたところ、利益率は+49.0%と向上しましたが、勝ち年のカウントが5から4へ減ってしまいました。これは、登山でいう「登頂スピードは上がったけれど、途中で道に迷うリスクが増えた」ような状態です。総合的な安定感でいえば、やはりスイング・レベル単体の方が優れているという判断になります。
今回の検証で、手法ごとの序列がはっきりしました。
  1. スイング・レベル(安定感抜群のチャンピオン)
  2. ボリューム・プロファイル(悪くはないが、スイング・レベルには一歩及ばず)
  3. チャネルやプライスアクション(今回は成績が振るわず) ボリューム・プロファイルは決して「ゴミ」ではありません。ただ、現在のメイン手法を塗り替えるほどの決定打にはなりませんでした。今回は為替での検証でしたが、出来高がより実体に近い指数や貴金属などの銘柄であれば、また違った顔を見せてくれるかもしれません。一旦このエンジンは基盤として残しつつ、次のステップへ進みます。 個別フィルタでの改善は、そろそろ限界が見えてきました。そこで次は、これまでに検証してきたすべてのエンジン(レベル系、プロファイル、ピボット、フィボナッチ)を統合し、「コンフルエンス(複数の根拠が重なる場所)」をスコア化する手法に切り替えます。これが、現在の検証における集大成となるはずです。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。