
EA開発の秘密兵器!プロの技を数値化する新エンジン
方針: 理論実証でなく基盤強化が目的。数値化可能な要素は裁量含めエンジン化し検証ツールキットを厚くする。Web調査で「未実装・数値化可能・有用」な手法を抽出しリスト化。
本記事は「EA開発の秘密兵器!プロの技を数値化する新エンジン」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。
今回の研究テーマは「検証基盤強化: 数値化エンジン群の整備」です。新しいEA(自動売買)を開発するのではなく、EA開発のための「道具箱」を、もっともっと充実させるための取り組みについてご紹介しますね!
どんなアイデア?
私たちは普段、EAの検証をしていますが、そのための「分析ツール」がどれだけ充実しているか、ってすごく大事なんです。例えるなら、料理人がどんな高性能な包丁や鍋を持っているか、みたいなイメージでしょうか。 今回の研究の目的は、まさにその「道具箱」を厚くすること。FXのプロトレーダーさんが裁量トレードで使っているような、でもEAではまだうまく活用できていなかったり、数値化が難しかったりする分析手法を、誰でも使える「数値化エンジン」としてEAに組み込めるようにしよう!というアイデアなんです。 具体的には、Webで「これはEAに組み込んだら便利そうだけど、まだやってないな」という手法をたくさんリストアップして、その中から特に有用なものを厳選して実装することにしました。
新しい武器を開発しました!
今回、私たちのEA検証ツールに新しく追加した機能は、主に次の3つです。 これらは全て「リーク無し(未来のデータを見ないで検証済み)」なので、本番のトレードでも安心して使える「恒久資産(一度作ったらずっと使える大事な道具)」として、私たちの基盤に加わりました!
登場!ボリューム・プロファイル
まず1つ目は「ボリューム・プロファイル」です。 これは、特定の期間に「どの価格帯でどれくらいの出来高(取引量)があったか」を視覚的に表示するツールなんです。まるで、山登りで「この高さで休憩する人が多かったな」とか「この高さではあまり人がいなかったな」といった、人の集まり具合をグラフにしたようなものですね。
- POC(ポイント・オブ・コントロール): 一番出来高が集中した価格帯のこと。まさに「一番人が集まった場所」です。
- VAH(バリュー・エリア・ハイ)/VAL(バリュー・エリア・ロー): 出来高が特に集中した範囲の上限と下限を示します。多くの人が取引した「主要な活動エリア」みたいな感じですね。
- pos_in_va: 今いる価格が、この主要な活動エリアのどこに位置しているかを示します。 FXでは、株のように「出来高」が明確に表示されないことが多いですが、私たちは「ティック出来高(取引回数)」を使うことで、これが非常に有効であることを確認しました。H1(1時間足)のデータで平均6000回もの取引があり、出来高がゼロになることもないので、しっかり機能するんです。 もし万が一、出来高データが使えない場合でも、自動的に「Time Price Opportunity(TPO)」という、価格がその水準にどれくらいの時間滞在したかを示す方法に切り替わるようにしました。これなら、どんな状況でも安心して使えますね。
相場の転換点を見つけるピボット
2つ目は「ピボット」です。 これは、前日の高値・安値・終値などを使って、今日の相場における「意識されやすい転換点」や「サポート・レジスタンス(S/R)の目安」を計算してくれるものなんです。S/Rというのは、価格が反発したり、抜けたりする節目になるラインのことですね。 ピボットには「クラシック」「フィボナッチ」「カマリリャ」といったいくつかの計算方法があるのですが、これら全てを実装しました。前日や前週のデータから自動的に計算して今日のチャートに反映させるので、誰が見ても同じ数値になる「完全客観的なS/R」として活用できるのが大きな特徴です。
自然の神秘!フィボナッチ・レベル
3つ目は「フィボナッチ・レベル」です。 これは、相場の大きな上昇や下落(「スイング」と呼びます)の起点と終点を基準にして、価格がどこまで「押し目(下げ止まり)」や「戻り(上げ止まり)」になるかを予測するのに使われる、不思議な比率のことです。自然界にも存在する黄金比のようなもので、FXの世界でも多くのトレーダーに意識されています。 相場の動きの中で「ここからここまでが大きな波だったな」という確定したスイングの「レグ起点(波の始まり)」から、押し目や戻りの目安となるレベルを自動で計算してくれるようになりました。
これまでの道具と今回の進化
これまでも、私たちの検証基盤にはたくさんの「数値化エンジン」がありました。 例えば、SMA/EMA(移動平均線)、RSI(相対力指数)、ATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)、ADX(平均方向性指数)、BB(ボリンジャーバンド)、MACD(マックディー)、フラクタル、一目均衡表、スーパートレンド、トレンドライン、ダウ理論の構造判断など、主要なインジケーターはほとんど網羅しています。 加えて、水平のS/Rラインの重要度を測る機能や、斜めのチャネルライン、複数の時間軸での相場状況(MTFレジーム)を判断する機能なども備わっていました。 今回、そこに「ピボット」「ボリューム・プロファイル」「フィボナッチ」という「客観的S/Rの三本柱」が加わったことで、私たちの「道具箱」はさらに強力になったんです!まるで、RPGで新しい強力な魔法や武器を手に入れたような、そんなワクワク感がありますね。
今回の成果をどう活かすの?
さて、これらの新しい「数値化エンジン」をどう使うのか、気になりますよね。 これらは、新しいEAの「部品」として活用していきます。例えば、「ボリューム・プロファイルで出来高が集中している価格帯に近づいたら、ピボットラインを基準にエントリーを検討する」といったように、これらの機能を組み合わせて新しいトレード戦略を考えたり、既存のEAに「フィルター(EAの精度を高めるための条件)」として組み込んだりするんです。 そして、それらの新しい戦略やフィルターが本当に効果があるのかを、「前進検証(未来のデータに近い形でテストすること)」で厳しく審査していきます。 最終的な狙いは、もちろん「月利(月にどれだけ利益が出るか)を向上させるEAのアイデアを増やすこと」。今回の基盤強化が、未来の高性能EA誕生のきっかけになれば嬉しいですね!
これからが楽しみ!今後の展望
私たちの「数値化エンジン」開発は、まだまだ続きます! 現在、バックログ(今後実装したいリスト)には、次のようなものが控えています。
- ローソク足パターン庫: ドージ、ハンマー、星、はらみ足など、ローソク足が作る「顔」のようなパターンを体系化して、自動で判断できるようにします。
- チャートパターン: ダブルトップ・ダブルボトム、ヘッドアンドショルダーズ、三角持ち合いなど、相場の大きな構造から読み取れるパターンも数値化したいと考えています。
- ハーモニックパターン: フィボナッチ比率を組み合わせた、より複雑なパターンも狙っています。
- VWAP(出来高加重平均価格)/アンカーVWAP: ボリューム・プロファイル系のさらに進んだ分析ツールも検討中です。 これからも、一つ一つ着実に「道具箱」を充実させて、より高精度で安定したEAの開発に役立てていきたいと思っています。今後の研究にも、ぜひご期待ください!
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。
関連コード(再現用)
この検証は以下のスクリプトで再現できます(リポジトリ参照)。
btengine/fibonacci.pybtengine/pivots.pybtengine/profile.py