指数スリーブは本番期間の1分足検証を通ったか

却下手法 · 1 min

指数トレンド戦略を運用するうえで、避けて通れないのが「日中の急激な値動き」に対する耐性です。今回はDukascopyから取得した1分足(M1)データを用いて、2019年から現在までの指数(US500/US100/US30)の挙動を詳細に再検証しました。

指数トレンド戦略を運用するうえで、避けて通れないのが「日中の急激な値動き」に対する耐性です。今回はDukascopyから取得した1分足(M1)データを用いて、2019年から現在までの指数(US500/US100/US30)の挙動を詳細に再検証しました。 効率化のため、まずはYahooファイナンスの日足データで戦略を走らせ、保有期間中に最もストレスがかかった(日中下落が大きかった)上位25日を抽出しました。その特定日のみをDukascopyのM1データで再構築し、最悪のシナリオをシミュレートしています。

検証結果とリスク耐性

検証対象期間(2019年〜2025年)における指数スリーブ(戦略の構成単位)の成績は以下の通りです。

指標数値
日足ベースの期間収益率+17.7%
最大ドローダウン(DD)-6.5%
プロフィットファクター(PF)3.92
※PF(総利益÷総損失)は1を超えると黒字を意味します。
注目すべきは、日中足で再構築した際の「M1最悪日次損失」です。COVID-19の第一波であった2020年2月25日でも損失は1.82%にとどまりました。日次で資金の5%を失うような事態(日次-5%抵触)や、10%を超えるような大きなダメージ(最大-10%抵触)は、検証期間を通じて一度も発生していません。

なぜ暴落時にも耐えられたのか

この戦略がクラッシュに強い理由は、ロングオンリー(買いのみ)かつSMA200(200日移動平均線)を基準にしたシンプルなルールにあります。 2020年3月のCOVIDショックによるリミットダウン(値幅制限による取引停止)時、この戦略はすでにSMA200を割り込んでポジションを解消していたため、影響を回避できていました。また、2024年8月の円キャリー巻き戻し相場においても、日中の最大損失は-1.3%以下に収まっています。

今後の運用に向けた判断

過去の研究(2015年〜2018年)での最悪値2.60%と、今回の検証結果(2019年〜2025年)の1.82%を合わせると、主要な市場クラッシュ(2015年8月、Brexit、2018年2月、COVID、2024年8月)を通じても、日中のリスクは十分に許容範囲内であると確認できました。 これにより、これまで「価格内天井(月利約0.5%の壁)」を超えられず足踏みしていた研究59の戦略が、ようやく昇格の要件を満たしました。 本番運用に向けては、以下のステップを進めます。

  • 運用環境の整合性:Dukascopy CFDの日足(M1リサンプル)を利用して運用する。
  • 実コストの確認:利用予定のブローカー(Fintokei)におけるCFDのスペックとコストを再確認する。
  • リスク管理:現在のDD-10.2%という水準は制限ギリギリのため、リスク量を0.003〜0.004に調整し、安全マージンを確保する。 これにて、指数スリーブの実運用に向けた技術的な懸念は解消されました。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。