
3つの無相関エンジンを1つの口座に積んだ結果
研究63で検証した「Connors RSI(2)」という手法を、現在運用しているコア戦略と指数スリーブの組み合わせに加えたら、より良い結果が出るのか。この3層統合による影響を定量化してみました。

図: Connors RSI2 のエントリー例(USDJPY 日足・実データ)。200日SMAより上で RSI(2) が10以下に沈んだ押し目を買います。
研究63で検証した「Connors RSI(2)」という手法を、現在運用しているコア戦略と指数スリーブの組み合わせに加えたら、より良い結果が出るのか。この3層統合による影響を定量化してみました。 まず、Connors RSI単体での性能を再確認します。リスクを資金の0.5%(リスク0.005)に設定した場合、月利は0.21%、DD(資産の山からの下落率)はマイナス7.1%でした。PF(プロフィットファクター=総利益÷総損失)は1.43、Sharpe比(リスクに対するリターンの効率を示す指標)は0.94です。コア戦略のSharpe比が0.26であることを考えると、この手法単体での質の高さは際立っています。 しかし、実際にコア戦略と指数スリーブに組み込んでみると、期待したような劇的な上積みは得られませんでした。
| 構成 | 月利 | DD | MC合格率 |
|---|---|---|---|
| コア + 指数 | 0.61% | -10.2% | 91% |
| コア + 指数 + Connors | 0.63% | -11.5% | 92% |
| 主な検証結果は以下の通りです。 |
- MC(モンテカルロ合格率:日次リターンを再標本化してプロップ合格確率を推定した値)は91%から92%へと微増しましたが、これは既に天井に近い数値です。
- DDがマイナス11〜12%まで膨らみ、目標としていたマイナス10%の制限を超えてしまいました。手法同士の相関は低いものの、最悪の時期が重なってしまう場面を避けるのが難しいようです。
- リスクを按分して調整しても、同じDD水準で比較した際の月利の上積みはプラス0.02%程度に留まりました。 この結果から、Connors RSIは確かに質の高い無相関優位性(エッジ)(他の手法と値動きが連動しない武器)ではあるものの、すでに完成度の高いコア+指数戦略の上では、上乗せ効果が限定的であると判断しました。登山で例えるなら、すでに最適なルートを登っているところに、さらに荷物を増やして足場を悪くしているような状態です。 今回の検証で、過去の「無相関の別口は本物だが、2本目以降は効果が逓減する」という知見と整合する結果となりました。そのため、システム構成の変更は見送ります。Connors RSIは、将来的にコア戦略のDD予算に余裕ができた際に、改めて第3のスリーブとして組み込むための「検証済みカード」としてストックしておきます。 現在の最優先事項は、指数スリーブのM1(1分足)データ取得による検証です。この部分こそが利益を上積みする本丸であるため、引き続きそちらの準備を進めます。
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。