驚きの発見!株価指数がEAポートフォリオの救世主か?

却下手法 · 1 min

データ拡張: Yahoo Finance から主要6指数の日足(1996-2026)を取得()。config に指数スペック追加(US500/US100/US30/DE40/JP225/UK100, category=index)。

本記事は「驚きの発見!株価指数がEAポートフォリオの救世主か?」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。

図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。

図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。

今回は、私たちがずっと探していた「EAの成績を劇的に向上させるかもしれない、新しい切り札」について、株価指数を使った検証結果を皆さんにご紹介します!これまでのFXやゴールドのEAとは一味違う、驚きの発見があったんですよ。

どんなアイデアで検証したの?

FXの自動売買(EA)で安定して利益を出すには、いくつかのEAを組み合わせて「ポートフォリオ」を組むのが一般的ですよね。でも、それぞれのEAが似たような動きをしてしまうと、どれか一つが調子を崩した時に、他のEAも一緒に調子を崩してしまって、ポートフォリオ全体のドローダウン(DD = 資産の最大下落幅。登山でいうと、どれだけ下りに転じたか、みたいなものです)が大きくなってしまうリスクがあります。 そこで私たちは、「本当に動きがバラバラで、お互いに影響し合わない(=無相関な)利益の源泉」をずっと探していました。これまでの研究で、FXやゴールド(金)といった同じようなアセットクラス(資産の種類)の中では、なかなか見つかりませんでした。 でも、「もしかしたら、全く違うアセットクラスなら見つかるかも?」という仮説を立てて、今回注目したのが「株価指数」なんです!これがもしうまくいけば、ドローダウンを抑えつつ、全体の利益を大きく伸ばせる「夢の組み合わせ」が実現するかもしれない、という大きな期待を持って検証を始めました。

どうやって試してみたの?

まずは、検証に必要なデータを集めるところからスタートです。

主要な株価指数データを収集!

世界の主要な株価指数、例えばアメリカの「S&P500(US500)」「ナスダック100(US100)」「ダウ平均株価(US30)」、それからドイツの「DAX(DE40)」、日本の「日経225(JP225)」、イギリスの「FTSE100(UK100)」といった6つの指数について、1996年から2026年までの日足データを取得しました。 【ポイント】

  • 今回は「日足(ひあし)」データ、つまり1日1本のローソク足で検証しています。これは、大きなトレンドを見るのには十分ですが、日中の細かい値動き(M1=1分足など)でのリスク検証は今後の課題としています。

株価指数向けの新しいEA戦略を開発!

次に、この株価指数データを使って、新しいEAの戦略を試してみました。特に注目したのは「指数ロングトレンド戦略」です。これは、株価指数が上昇トレンドにあるときに買い(ロング)で入り、そのトレンドに乗って利益を狙うというシンプルな戦略です。 また、「Turnaround Tuesday(ターンアラウンド・チューズデー)」という、火曜日に相場が反転しやすいという短期的なアノマリー(経験則)も検証してみましたが、こちらはあまり良い結果は出ませんでした。

結果はどうだった?驚きのデータをお見せします!

さあ、いよいよ検証結果です!これが本当にすごかったんですよ。

① 指数ロングトレンド戦略が期待以上!

まず、「指数ロングトレンド戦略」の成績に驚きました。

  • ドローダウンが大幅に圧縮! この戦略を適用しない場合、株価指数をただ買い持ちしていると、最大で−50%から−83%もの巨大なドローダウンが発生する可能性があります。しかし、私たちが開発したトレンド戦略を使うことで、なんとドローダウンを−3%から−8%にまで大幅に圧縮することに成功したんです!これは、リスクを極限まで抑えながら利益を狙えることを意味します。
  • 全6指数で黒字を達成! 検証した全ての株価指数で、PF(プロフィットファクター = 総利益 ÷ 総損失。1を超えると黒字)が1を超えました。
  • FXやゴールドのEAよりはるかに高品質! 特にアメリカの主要3指数(US500/US100/US30)を合算した成績は、総利益+54%ドローダウン−7.0%PFがなんと4.17という驚異的な数値に!PFが3.5〜4.2というのは、一般的なFXのEA(PF1.3程度)やゴールドのEA(PF1.4程度)と比べても圧倒的な高品質さなんです。 さらに、リスクに対するリターンを示す「Sharpe Ratio(シャープレシオ)」も0.76と高く、この戦略が非常に優秀であることがわかります。
  • どんなパラメータでも安定して高PF! エントリーとエグジットの期間を変えるなど、様々なパラメータ(設定値)で試してみましたが、どのパターンでもPFが2〜4の範囲に収まりました。これは、この戦略が特定のパラメーターに依存せず、非常に頑健(ロバスト)であることを示しています。 残念ながら、「Turnaround Tuesday」のような短期的なアノマリーを狙う戦略は、取引コストなどを考慮すると、ほぼ利益が出ない(ブレークイーブン)という結果に終わりました。やはり、長期的なトレンドに乗る戦略の方が有効なんですね。

② FXやゴールドとは「ほぼ無相関」!

次に、この指数トレンド戦略の動きが、私たちが普段使っているFXやゴールドのEAとどれくらい似ているか(相関があるか)を調べてみました。 結果はなんと、FXの主力EAとは相関が0.16ゴールドのEAとは−0.03という数値に! 「相関」というのは、2つのものがどれくらい同じように動くかを示す指標で、0に近いほど「全く関係なくバラバラに動く」という意味になります。つまり、この株価指数の戦略は、FXやゴールドのEAとほとんど動きが連動していないことが判明したんです!これは「別の資産クラス」だからこその強みですね。

③ ポートフォリオ効果が炸裂!

そして、いよいよ本命の検証です。 株価指数EA、FXの主力EA、ゴールドEAの3つを、それぞれ同じくらいのリスク(各リスク0.005)で組み合わせて、2010年から2026年までの期間で運用した場合の成績をシミュレーションしてみました。

  • 驚異の合算成績! 結果は、総利益+85%ドローダウン−8.7%PF2.62Sharpe Ratio0.91、そしてリスクあたりのリターンを示すr/DD9.9を記録!
  • 単体EAを上回るパフォーマンス! このr/DD(9.9)もSharpe Ratio(0.91)も、それぞれの単体EAで一番良かった数値(7.6と0.86)を上回っているんです!これは本当にすごいこと!
  • ドローダウンが劇的に圧縮! もしそれぞれのEAの最大ドローダウンを単純に合計すると−20%くらいになってしまうのですが、動きがバラバラなEAを組み合わせたおかげで、全体のドローダウンは−8.7%にまで圧縮されました。 これはまさに「無相関分散の力」が本物であるという証拠です! 例えるなら、雨の日に傘を忘れても、カバンにレインコートが入っていれば大丈夫!というように、一つのEAが調子を崩しても、他のEAがカバーしてくれるイメージですね。

ここから学んだこと(そして今後の課題)

今回の研究で、私たちはEA開発プロジェクトがずっと探し求めていた「真の無相関優位性(エッジ)」を、ついに株価指数という新しいアセットクラスで発見することができました! これまでは、FXやゴールドの市場内でしかEAを考えていなかったため、ポートフォリオ全体の利益の伸びには天井があると感じていました(月利0.5%程度)。しかし、今回の発見は、その天井を超えるための「高品質な利益の流れを、動きの異なる(無相関な)要素で組み合わせ、ドローダウンの予算内でレバレッジを上げて、月ごとの利益をさらに増やす」という、非常に現実的で有望な道筋を示してくれました。 これは、私たちのEAポートフォリオ戦略にとって、まさにゲームチェンジャーとなる発見です! もちろん、実運用に移るまでには、まだいくつかの課題をクリアする必要があります。

  • M1(1分足)データでの日中リスク検証: 日足データだけでは見えにくい、日中の急な価格変動(ギャップなど)や、プロップファーム(資金提供会社)の「1日の最大損失」といったルールに抵触しないかなどを、より詳細なM1データで確認する必要があります。
  • 株価指数パラメータの前進検証: 過去のデータで最適だったパラメータ設定が、未来の相場でも通用するかどうかを、さらに慎重に検証していく必要があります。
  • 実ブローカーのCFDスペック/コスト確認: 実際にEAを動かす証券会社(ブローカー)が提供している株価指数CFDの取引条件や手数料、スプレッドなどを詳しく確認し、利益が十分に確保できるかを見極める必要があります。 (一部のプロップファームやブローカーでは株価指数CFDを提供していますね。)
  • 最終システムへの統合と総合的な再評価: 今回見つけた株価指数EAを、これまでのFXやゴールドのEAと完全に統合し、モンテカルロシミュレーション(ランダムな試行を繰り返して未来を予測する手法)などを使って、最終的なリスクとリターンを総合的に評価し直す必要があります。 これらの課題を一つずつクリアしていき、皆さんに安心して使っていただける、さらに強力なEAポートフォリオを完成させたいと思っています。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。

関連コード(再現用)

この検証は以下のスクリプトで再現できます(リポジトリ参照)。

  • scripts/research/study_index_trend.py
  • scripts/tools/fetch_index_data.py
  • strategies/turnaround_tuesday.py