
EA月利を爆上げ!隠された3つの戦略を大公開
前提: 月利を増やす手段は本質3系統 = (1)リスク引上げ(DD予算消費) (2)DD/リターン比の構造改善→レバ増 (3)ピラミッディング(エンジン拡張要)。
本記事は「EA月利を爆上げ!隠された3つの戦略を大公開」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。
今回は、EAの「月利」をもっと高めるにはどうすればいいんだろう?という疑問を解決するために行った研究の結果をお届けします。 月利を増やすには、大きく分けて3つの方法があるんです。
- リスクを少し上げてみる: EAが許容できる範囲で、少しだけ積極的に運用してみる方法です。
- 運用方法を工夫して効率を上げる: EAの内部設定を見直して、利益を出す効率(利益と損失のバランス)を改善する方法ですね。
- ピラミッディング: 利益が出ているときに、さらに追加で投資額を増やしていくような、ちょっと高度な戦略です。 今回の研究では、特に最初の2つの方法に焦点を当てて検証してみました。
どんなアイデア?
まず、私たちが使っているEAで、どこまでなら「安全に」リスクを上げられるのかを調べました。ただ闇雲にリスクを上げるのではなく、**「1日の中で、もし一番悪い方向に動いたらどれくらいの損失が出るか」**という、EAが途中で止まってしまうような大きな損失(日中損失)の限界点を見極めるのがポイントです。 次に、「エクイティoverlay」という機能の有効性について再評価しました。これは、資金の増減に合わせてEAが自動的にリスクを調整してくれるような仕組みです。例えば、利益が出ている時は少しリスクを抑えたり、損失が出ている時はさらに慎重になったりする機能なんですね。この機能が、本当に利益と損失のバランスを良くしてくれるのか、検証してみたんです。
どうやって試した?
リスクの安全な上限を探る
私たちは、EAが「1日の最大損失」で運転を停止してしまうリスクを避けつつ、どこまでリスクを上げられるかを徹底的に調べました。具体的には、EAの「リスク設定値」を少しずつ変えながら、過去のデータでどれくらいのパフォーマンスになるか、そして「日中失格」(1日の中で、想定以上の損失が出てEAが停止してしまうこと)が起きないかを確認したんです。
エクイティoverlayの効果を検証
私たちのEAには、標準でエクイティoverlayの機能が組み込まれています。今回は、このoverlay機能を「オンにした場合」と「オフにした場合」、さらに「利益が出た時に積極的にリスクを上げる」といった様々なパターンで、それぞれどれくらい利益が出たか、ドローダウン(含み損や確定損の最大幅。登山でいうと"どれだけ下りに転じたか"のようなもの)はどれくらいだったか、などを比較しました。 特に重視したのは「リターン/ドローダウン比」という指標です。これは、得られたリターンに対してどれくらいのドローダウンがあったかを示すもので、数値が大きいほど「効率よく稼げた」と判断できます。PF(プロフィットファクター=総利益÷総損失。1を超えると黒字)と似ていて、EAの優秀さを示す大切な指標なんですね。
結果はどうだった?
リスクを少し上げたら月利がアップ!
私たちのEAでは、リスク設定値「0.0035」が、安全に月利を上げられる上限であることが分かりました! このリスク設定値にすると、月利が約0.38%から0.44%へと、なんと16%もアップすることが判明したんです。しかも、ドローダウンは約8.2%に抑えられ、「日中失格」も発生しませんでした。モンテカルロシミュレーション(様々な相場状況を想定して何度もテストする手法)での成功率も78%から82.5%に改善しています。 もしリスク設定値を「0.004」まで上げてしまうと、残念ながら「日中失格」が1回発生してしまいました。これは、1日の最悪損失が5.28%となり、私たちが設定している安全基準(5%)を超えてしまったためです。 つまり、リスク設定値を「0.0035」に調整するだけで、追加コストなしに月利を上げられる、という嬉しい結果になりました!
エクイティoverlayは効率を改善しない?!
驚いたことに、エクイティoverlayは「リターン/ドローダウン比」を改善しない、ということが分かりました。 むしろ、overlayを「使わない(オフにする)」方が、リターン/ドローダウン比が最も優秀だったんです(overlay無しで9.88、標準設定では8.43)。以前の研究でも「リターンも比例して低下する」という傾向が見られましたが、今回その事実がより強く確認された形です。 システム全体で比較しても、ドローダウンが似たような水準になるように調整した場合、overlayをオフにした方が月利が上がり、モンテカルロシミュレーションでの成功率も高かったんです。
- Overlay OFF (リスク0.003): 月利0.47%、DD-9.0%、MC成功率85.1%、日中失格0日
- Overlay ON (リスク0.0035): 月利0.44%、DD-8.2%、MC成功率82.5% この結果だけ見ると、「overlayは必要ないのでは?」と思ってしまいますよね。
overlayの唯一の価値は「テールリスク」の保護
しかし、overlayにも大切な役割があることが分かりました。それは、めったに起こらないけど、起こるとすごく大きな損失になる「テールリスク」からEAを守る「クッション」の役割です。 モンテカルロシミュレーションで「最大損失による失格」が発生する確率を調べたところ、overlayをオンにしている場合は1.3%でしたが、オフにしている場合は1.5%と、わずかですが確率が上がりました。 つまり、overlayは利益効率は上げないけれど、万が一の大きな損失からEAを守るための保険のような機能なんですね。 もし「多少のリスクは許容できるから、とにかく利益を重視したい!」という方なら、overlayをオフにしてリスク設定を再調整することで、現在の月利0.38%から25〜30%もアップする、月利0.47〜0.50%を狙える可能性があります。 これは、「利益を追求するか、それとも万が一の大きな損失からEAを守るか」という、運用者さんの判断が問われるトレードオフになります。
ここから学んだこと
今回の研究で、私たちが使っているEAで**現実的に狙える月利の上限は、約0.5%ということが見えてきました。これは、リスク設定値を「0.0032〜0.0035」に調整し、さらにエクイティoverlayの運用を見直すことで達成できる水準です。 「月利2%」のようなさらに高い目標を目指すには、やはりピラミッディング(勝ちトレンドに乗ってさらに投資を積み増す戦略)**のような、EAの根本的な「エンジン」を拡張するような大きな仕組みが必要になりそうです。これは今後の研究課題ですね。 現在のEAの基本設定は、安全性を重視して変更していません。しかし、今回の研究で「overlayをオフにする」という選択肢も検証できるようになりました。もし「リスクを少し上げてでも、月利を追求したい!」という方は、ぜひこの結果を参考に、ご自身の運用方針に合わせて設定を検討してみてくださいね。
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。