月利を上げる手段を全部リストにして順に潰した

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月利を増やす手段は、突き詰めると「リスクを上げてDD(資産の山からの下落率)を許容する」「リターンとDDの比率を改善してレバレッジをかける」「ピラミッディング(勝ちトレンドへ積み増し)」の3つに集約されます。今回はこのうち、現行システムでどこまで月利を上積みできるかを検証しました。

月利を増やす手段は、突き詰めると「リスクを上げてDD(資産の山からの下落率)を許容する」「リターンとDDの比率を改善してレバレッジをかける」「ピラミッディング(勝ちトレンドへ積み増し)」の3つに集約されます。今回はこのうち、現行システムでどこまで月利を上積みできるかを検証しました。

リスク引き上げの安全圏を測る

まず、リスク設定をどこまで上げられるかを調べました。ここでの制約は、単なる最大DDではなく「M1日中の日次損失(1分足で日中の口座推移を再構築した際の最悪の日次損失)」です。 検証の結果、リスク0.0035(資金の0.35%)が安全な上限だと分かりました。

設定月利DDMC合格率M1最悪
リスク0.00350.44%-8.2%82.5%4.68%
リスク0.0040---5.28%
リスク0.0035であれば、MC(モンテカルロ合格率=日次リターンを再標本化してプロップ合格確率を推定した値)も82.5%と高く、日中失格も発生しませんでした。一方、リスク0.004に引き上げると日中失格が1日発生してしまいます。まずはリスクを0.0035へ調整するのが、最も手軽で確実な上積みと言えそうです。

エクイティoverlayの再評価

次に、リターン調整機能であるエクイティoverlay(資産状況に応じたレバレッジ調整)の効果を再確認しました。結論から言うと、overlayはリターンとDDの比率を改善しません。 H1核のクリーンな状態を基準に比較したところ、overlayをオフにした状態が最も効率的でした。

  • overlay無し(リスク0.003):月利0.47% / DD -9.0% / MC 85.1% / M1最悪 4.05%
  • overlay有り(リスク0.0035):月利0.44% / DD -8.2% / MC 82.5% / M1最悪 4.68% overlayをオフにすると、わずかなDDの増加はありますが、月利とMCが向上します。唯一のメリットは、極端な損失(テール)が出た際のクッション性能(失格リスクの低減)です。リターンを優先するなら「overlay外し+リスク再調整」という選択肢が浮上します。

現実的な月利の限界

今回の検証を通じて、この構造内で素直に出せる月利は0.5%前後が現実的な上限だと判断しました。 月利2%のような高い目標を達成するためには、現在の仕組みを調整するだけでは足りません。勝ちトレンドへ積み増しを行うピラミッディングの導入や、別トラックの検証で進めているような、エンジンの根本的な拡張が必要です。 現在の確定システムに変更は加えていませんが、個別の運用判断として、overlayの有無やリスク水準を調整することは可能です。より高いリターンを狙うか、あるいはテールリスクを抑えて守りを固めるか、それぞれの目的に応じて設定を使い分けるのが良さそうです。

この検証のつながり

この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。