
結論訂正!ロングオンリー・トレンドは本物の優位性だった
別プロジェクト fto-create-scripter の実working戦略 breakout_h1(H1 long-only Donchian+SMA150バスケット)に学び、
本記事は「研究㉓ 結論の訂正 — ロングオンリー・トレンドは本物のエッジ」を、実際に手を動かして1歩ずつ検証した記録です。結果だけでなくどう検証ロジックを組み、どんな順で確かめたかを残します。
1. 仮説とねらい
前進検証やコストで却下された手法の記録です。偽エッジ(過剰最適化・データ品質・後知恵)を避けるための監査証跡として残します。
この検証で確かめたい出発点は次の通りです。
別プロジェクト fto-create-scripter の実working戦略 breakout_h1(H1 long-only Donchian+SMA150バスケット)に学び、
strategies/breakout_long.pyを実装。前進検証(構成選択もOOS, H1)で通算+52.6%/勝ち4-6年(2020+10.9/2022+19.8/ 2023+9.0/2024+22.1、負け年-4.6×2)。選抜ペアは XAUUSD/USDJPY/GBPJPY/EURJPY/CHFJPY に収束。
2. 検証の設計(どう組んだか)
いきなり走らせる前に、後知恵や偽エッジが入り込まないよう検証の枠組みを先に固めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 戦略・ロジック | Donchian |
| 対象銘柄 | 金(XAUUSD) |
| 時間軸 | H1 |
| くぐらせた関門 | 完全前進検証 → 相関(分散価値) |
この枠組みで、下のステップを順番にくぐらせていきます(どこかで落ちれば不採用)。
3. 検証の手順(ステップ・バイ・ステップ)
ステップ1: 検証ステップ
まず、今後の前提: 方向を資産ドリフトに合わせる(long-only) + トレンドフィルタ + 実データ真WFでロバストなペア選抜。
ステップ2: パラメータ頑健性の確認
次に、次: breakout と低相関の別エッジを探し、多戦略分散で頑健化(価格外データ=金利差はfto側で進行中なので当方は別軸)。
5. 結論・次の一手
以上のステップを踏まえた判断です。
- 意義: (1)検証ツールは正しい(既知エッジを前進検証で再現) (2)ロングオンリー・トレンドフォローは本物。 以前の「エッジ無し」は検証設計が狭すぎた(対称long+short・トレンドフィルタ無し・通貨プールで希釈)ため。
用語と検証手法
この記事で出てくる主な用語です。
- ウォークフォワード/前進検証: 過去期間でパラメータを決め、未使用の将来期間だけで評価する方法。銘柄選択まで含めて未来データを一切使わない「完全前進検証」で後知恵(選択バイアス)を排除します。
- ロジックと優位性(エッジ): 「ロジック」は売買ルールそのもの(仕組み)。「優位性(エッジ)」はそのロジックが持つ“勝てる性質”(コストや偶然を超えたプラスの期待値)。ロジックは無数にありますが、本物の優位性を持つものはごく一部です。
関連コード(再現用)
上記の検証は以下のスクリプトで再現できます(リポジトリ参照)。
strategies/breakout_long.py

図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。