
弱ロジック多数決?EA組み合わせで安定利益を掴む
リスク別合格確率MC(無制限750日): risk1%/成分で**STEP1 77% / 全体64%**(最大損失失格9%, 中央261日)。
本記事は「弱ロジック多数決?EA組み合わせで安定利益を掴む」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。

図: ブレイクアウトのエントリー例(XAUUSD 日足・実データ)。直近の高値を上抜けたところで買います。
研究㉑ 組み合わせの合格確率+M1日中検証 今回は、複数のEA(自動売買プログラム)を組み合わせることで、どれだけ安定して利益を狙えるのか、そしてどんなリスク管理が適切なのかについて検証した結果をお届けします!
どんなアイデアで検証したの?
FXの自動売買では、一つのEAがどんなに優秀でも、相場によっては苦手な時期がありますよね。そこで私たちは、「もし複数のEAを組み合わせたら、もっと安定するんじゃないか?」というアイデアを検証しています。 イメージとしては、いろんな専門分野のプロフェッショナルがチームを組むようなもの。それぞれのEAが違う動き方をする(これを「無相関」と言います)ことで、どれか一つが調子を崩しても、他のEAがカバーしてくれる。こうすれば、たとえ一つ一つのEAが「ちょっとした優位性」(「弱優位性(エッジ)」と呼んだりします)しか持っていなくても、全体としては安定して利益を積み重ねられるはず!というわけです。
どうやって試したの?
このアイデアが本当にうまくいくのか、いろんな角度からテストしてみました。
いろんな未来をシミュレーション!「合格確率」テスト
まず、私たちのEAの組み合わせが、たくさんの仮想的な未来(750日間の取引を想定)でどれだけ「合格」できるかを試しました。これは「モンテカルロシミュレーション」といって、まるで「もしもボックス」で未来を何度も覗き見するようなものです。 結果はというと、
- リスク1%/成分(口座資金の1%を一つのEAのリスクに設定するイメージ)で試したところ、最初の関門を**77%が突破し、最終的に64%**の組み合わせが合格しました!これはかなり良い数字です。
- 途中で大きな損失を出して失格になった組み合わせは9%で、合格したEAの組み合わせは平均261日目には利益が安定し始めていました。
- この組み合わせは、一時的な損失の最大幅を示す「ドローダウン」(登山で例えるなら「どれだけ下りに転じたか」のようなもの)が比較的少なかったので、「もっとリスクを上げても大丈夫そう!」と判断して、リスクを少し上げてみたところ、合格率がぐっと跳ね上がったんです。
- ただし、リスクを1.5%以上にすると、今度は大きな損失で失格するEAが増えてしまうこともわかりました。「リスクとリターンのバランス」って本当に大事なんですね。
日中の急な動きにも耐えられる?「M1日中検証」
次に、日中の細かい値動き(M1というのは1分足のことです)にもしっかり耐えられるか、「M1日中検証」というテストをしました。これは、特にプロップトレーディング(会社の資金で取引するような、より厳しい環境)を目指す上でとっても大事な検証なんです。
- リスク1.5%の設定で、2022年から2025年のデータを使って試したところ、利益率は+35.8%、そして「プロフィットファクター(PF)」は1.52という結果に!PFは総利益を総損失で割った値で、1を超えれば利益が出ている証拠なので、これは素晴らしい成績です。
- 一番悪い日でも1日の損失は2.67%に抑えられ、1日あたりの損失で失格するEAはゼロ。隠れた問題も一切なく、見事に「合格」しました!
- このEAの組み合わせは、例えば「金Donchian」のような他の戦略とは違い、日中に相場が急変しても複数のEAが同時に損失を出して「共倒れ」になるリスクが低いんです。また、せっかく出た含み益がなくなっちゃう「含み益吐き出し」も起きにくいことが確認できました。これはプロップトレーディングのような厳しい環境でも勝ち抜く上で、決定的な強みになります!
ここまででわかったこと
これまでの検証で、私たちのEAの組み合わせは「無相関の弱優位性分散」という戦略が、非常に効果的であることがわかりました。 要するに、
- 低いドローダウン(低DD)
- 高い安定性
- 約64%の合格率
- 日中の相場変動にも安全に対応できる という、理想的なバランスが取れた状態に到達したんです。これは、継続的に利益を出して資金を引き出していく(「継続出金」)ための、現実的な道筋が見えてきたと言えるでしょう!
まだまだ続く!実運用前の「最重要」検証
ここまで良い結果が出ていますが、実際に運用を始める前には、まだ絶対やっておかなきゃいけない大事な検証が残っています。
「未来のデータ」で本当に通用するか?「前進検証」
過去のデータでEAを最適化すると、その過去のデータに「たまたま」合っているだけ、ということがよくあります。これを「選択バイアス」と呼びます。例えば、テストで毎回同じ問題が出ると、答えを覚えてしまって本当の実力が測れない、みたいなイメージですね。 これを避けるために、「前進検証」(OOS=Out-of-Sample検証)というテストをします。例えば、「2016年から2021年のデータでEAの組み合わせを決めて、その組み合わせが2022年から2024年のまだ見ていないデータでどう動くか」を試すんです。これで、本当に未来の相場でも通用するのかを確かめます。
いざという時の備え!「テールリスク対策」
それから、2020年のコロナショックのような、めったに起きないけど、起きたらとんでもないことになる大きな相場変動(「テールリスク」と呼びます)への対策も考えておかなければいけません。リスクを控えめに設定しておくか、危機を察知して一時的に取引を止めるような仕組みが必要ですね。
現時点での「おすすめリスク設定」はこれ!
これらの検証を踏まえて、現時点での推奨リスクは「1つのEAにつき口座資産の0.7%〜1%」くらいが良さそうです。 この設定なら、2020年のコロナショックのような大きな変動があったとしても、ドローダウン(一時的な損失)を10%前後に抑えられる見込みがあります。無理のない範囲で、着実に利益を狙っていきましょう!