
誕生!Satellite-2 EA、よすが式ダウの集大成
よすが式ダウ手法(本人教材)を機械化し前進検証で選別した本物のエッジ = **level-filtered YosugaDow**(ダウのトレンド転換後の押し目 × MTF × 効いている水平レベル付近,)。core_system_v1(主)・satellite_system(無相関別口)に続く第2
本記事は「誕生!Satellite-2 EA、よすが式ダウの集大成」の検証を、はじめての方にも分かるようにまとめたものです。
この度、新しいEA「Satellite-2 System v1.0.0」の検証結果がまとまりましたので、皆さんにご紹介しますね!このEAがどんなアイデアから生まれて、どんな成績を残したのか、一緒に見ていきましょう。
どんなアイデア?
今回の「Satellite-2 System v1.0.0」は、私たちが以前から研究してきた「よすが式ダウ手法」という裁量トレードのロジックを、EAとして機械化することに挑戦したものです。 「ダウ理論」というのは、FXの基本中の基本で、トレンドの転換点や継続を見極めるのに役立つ考え方なんです。特に、トレンドが転換した後の「押し目買い」や「戻り売り」を狙う手法は、多くの裁量トレーダーさんが使っていますよね。 このEAでは、その裁量手法にさらに磨きをかけるため、以下の要素を組み合わせました。
- ダウのトレンド転換後の押し目: 基本となるエントリーポイントです。
- MTF (マルチタイムフレーム分析): 複数の時間足(例えば1時間足と4時間足など)を同時に見て、より信頼性の高いトレンドやポイントを見つけ出す分析方法です。
- 効いている水平レベル付近: これが特に重要で、過去に何度も価格が反発したり、抜けたりした「節目」のことですね。このレベルが「どれくらい効いているか」を数値化して判断するようにしました。これを「level-filtered YosugaDow」と呼んでいます。 私たちのメインシステムである「core_system_v1」や、以前リリースした「satellite_system」に続く、まさに「第2の衛星」のような位置づけで、また新しい角度から相場にアプローチするシステムなんです。
どうやって試した?
この新しいEAをどんな設定で動かしたかというと、以下の通りです。
- 通貨ペア: XAU/USDJPY/GBPJPY/EURJPY/CHFJPYの「robust5」という安定した5つのペアに絞りました。
- 時間足: H1(1時間足)を使っています。
- リスク設定: 1トレードあたりのリスクは0.003に設定しました。 実は、最初はもっとたくさんの通貨ペアで試してみたんです。でも、欲張りすぎると、予想以上にドローダウン(含み損や一時的な資金の減少)が大きくなってしまって…。例えば、広範囲な非JPY(日本円以外の通貨)バスケットだと、最大ドローダウンが19%にもなってしまい、これはちょっと受け入れがたい結果でした。そこで、安定して良い成績が出せる「robust5」のペアに限定することにしたんです。
結果はどうだった?
さあ、肝心の検証結果です!2015年から2026年までの約11年間、過去のデータを使ってテスト(バックテスト)した結果がこちらです。
- 総利益: +66.3%
- 月平均利益: +0.38%
- 最大ドローダウン (maxDD): -7.84%
- これは「資金が一時的にどれくらい減ったか」を示す数値なんですが、-7.84%というのはかなり優秀な数字です!登山で例えるなら、「山頂を目指す途中で、どれだけ下りに転じたか」のようなもの。この下落幅が小さいほど、安定していると言えます。
- プロフィットファクター (PF): 1.62
- これは「総利益 ÷ 総損失」で計算される数値で、1.0を超えるとトータルで黒字だったことを意味します。1.62というのは、かなり効率よく利益を出せている証拠ですね。
- シャープレシオ (Sharpe): 1.16
- シャープレシオは、リスクに対してどれだけリターンが得られたかを示す指標で、数値が高いほど「少ないリスクで効率よく稼げている」と言えます。この1.16という数値は、私たちのメインシステム(core v1.1.0)の0.29と比べると圧倒的で、非常に「滑らかな」資金曲線を描いていることが分かります。
- 勝ち年数: 9~11年
- 検証期間のほとんどの年で利益を出せています。
- 特に、OOS(アウトオブサンプル=未知の期間)と呼ばれる、EAがまだ触れていない期間のテストでも+5.0%、IS(インサンプル=既知の期間)でも+60.8%と、どちらの期間でもしっかりとプラスを出せているのは、将来への期待が持てますね。
- STEP1合格 / モンテカルロシミュレーション (MC) STEP1 84%・全体75%・最大損失失格1.0% / M1日中 最悪1.52%・抵触0日:
- これらは、EAの安定性や頑健性を測るための、かなり厳しいテストをクリアしたことを示しています。特に「モンテカルロシミュレーション」というのは、過去の取引をランダムに入れ替えたりして、様々な状況を想定してテストする方法なんですが、そこで高い合格率を叩き出しているのは、このEAの信頼性の高さを示しています。 メインシステムとの相関は0.52と、そこそこの相関はありますが、完全に同じ動きをするわけではないので、ポートフォリオを組む上でも面白い選択肢になりそうです。
ここから学んだこと
今回の「Satellite-2 System v1.0.0」は、私たちにとって非常に大きな意味を持っています。 まず、その位置づけとして、このEAは**「高シャープレシオ」が特徴の、継続的な出金に向いている差別化システムと言えます。メインのEAに単純に合算するだけでは、全体のシャープレシオやモンテカルロシミュレーションの成績が大きく改善するわけではない(相関が0.52あるため)ので、「メインシステムへの上積み」というよりは、「高品質な代替」や「併走できる別の選択肢」として考えていただくのが良さそうです。もちろん、私たちの確定システムである「core v1.1.0」の評価は変わりませんよ。 そして何より、今回の成果の一番の意義は、「裁量トレードのロジックも、論理的に数値化して機械化できるんだ!」という、私たちの仮説を実証できた初の確定成果物だということです。 これまで「押し目買い」のような裁量的な手法は、EAにするとバックテストでは良くても、いざ実運用に入ると成績が落ちてしまう、いわゆる「前進検証で消える」という通説がありました。しかし、今回の「Satellite-2 System」は、「水平レベル」を正しく数値化してロジックに組み込むことで、この通説を覆すことができた**んです。これは、EA開発における大きな一歩だと感じています。 FXの自動売買に興味のある皆さんにとって、この「Satellite-2 System v1.0.0」が、また一つ新しい選択肢となり、皆さんのトレードの一助になれば嬉しいです!
この検証のつながり
この検証は、過去の次の検証を踏まえています(前回ダメだった→今回こうした、別ロジックとの比較など)。
資産曲線・成績チャート
確定システムを実データ(2015-2026)で実行して生成した実測チャートです。

資産曲線(口座%, 2015-2026)

年別リターン(%)

ドローダウン(%)